タンザニアの旅　‐キリマンジャロ山の麓へ‐

いざキリマンジャロへ

マサイ族に会える

ケニアのナマンガの辺りや国境を越えてタンザニアに入国した直後にはマサイ族に会えます。

日本人にもよく知られているマサイ族はこのケニア・タンザニアの国境付近で暮らしているのです。

マサイ族の中には国境のすぐ近くで他のケニア人と同じような家を構えて暮らしている人もいます。

マサイ族の特徴

マサイ族の特徴は背がとても高く細身です。

耳たぶには大きな穴が開いています。

マサイ族はとても大きなピアスをします。

ピアスを外しているときはその大きな穴から向こう側がよく見えます。

大きな穴は５００円玉２枚分くらいの大きさがあります。

だらしなく耳たぶが垂れ下がっているので、最初に気づいた時はちょっと不気味に感じました。

また、私が国境付近を歩いているとマサイ族が手作りのアクセサリーなどを売りに来ます。

旅行客におみやげを売って生計を立てているとは意外でした。

文明社会の人達と距離を置いていそうなイメージを持っていましたので……。

タンザニアの基本情報

正式国名　タンザニア連合共和国

首都　ダル・エス・サラーム（法律上はドドマ）

言語　スワヒリ語だが、公用語は英語

通貨　タンザニア・シリング

プラグ　ＢＦ、Ｂ３、Ｃタイプ

ビザ　必要。オンラインで査証を申請する。こちらから最新情報をご確認ください。

※観光目的のシングルビザは国境や空港でも取得できますが、円滑に取得できないことがあるので事前に日本で取得しておいたほうが安心です。

※黄熱病の汚染地域に滞在したり、その地域を通ったりする場合に、黄熱病予防接種証明書の提示が求められることがあります。いわゆるイエローカードというものです。

マタツでアルーシャへ

アルーシャ行きのマタツに乗り込むとマサイ族の人も乗り込んできました。

マサイ族はサバンナの中だけで生きているイメージだったのでワゴンカーで移動することに驚きました。

マサイ族のイメージがどんどん変わっていきます。

ワゴンカーの中で「メエ～　メエ～」と鳴く声が聞こえます。

子ヤギを乗せる乗客がいるのです。

この子ヤギがどのような人生を送るのか心配になりました。

鶏を何羽も吊り下げて乗り込んでくる乗客もいます。

しかし、いつものことなのでしょう。

周りの人は気にも留めていません。

マタツはでこぼこの道を走るので車は横揺れするだけでなく縦揺れも激しいです。

体は跳ね上がって頭が車の天井に頻繁にぶつかります。

おとなしくしているマサイ族の人も私もみんなが同じようにしてぶつかるのが少し愉快でした。

道中、地平線までサバンナが続いている場所や蟻塚の点在している場所など、アフリカの中でもアフリカらしい場所をマタツは走って行きます。

そんなサバンナの真ん中でマタツは停まりました。

なんとここでマサイ族の人たちは降りて行ったのです!

そのマサイ族の方たちはサバンナに向かって歩いて行きます。

私は何度も振り返ってその人たちの行き先を見つけようとしましたが、地平線まで家らしきものがまったく見えませんでした。

彼らの向かう先に私のイメージ通りのマサイ族の暮らしがあるのかもしれません。

さらにマタツは進みます

泥にはまって転倒してしまったバスを２０人くらいのタンザニア人の男性が起こそうとしているところを見ました。

彼らは、通過するマタツの中にいる異なる人種の私を見つけて嬉しそうに手を振ってくれます。

こういう笑顔だけのコミュニケーションは旅先ではよく経験します。

異国で突然すれ違っただけの人達が笑顔を贈り合うという行為は幸せな気持ちをもたらします。

肌寒くなった夕暮れ時には東にそびえるメルー山を車窓から眺めていました。

標高は４５６６ｍあり、タンザニアで２番目に高い山です。

国境から４時間かけてアルーシャに到着しました。

マタツの料金は日本円に換算すると４００円です。

アルーシャ

メルー山の麓にある町で標高は１４００ｍ近くあります。

チャガ族、メルー族、アルーシャ族、スクマ族などさまざまな民族がいます。

治安が悪く夜間に外国人観光客が出歩くのは危険だと言われています。

すっかり暗くなったのでアルーシャに一泊することにしました。

１泊４０ドルのホテルを選びました。

どのホテルも意外と高く４０ドルでも一番安かったです。

夕食は屋台で食べることにしました。

チキンとポテト入りの卵焼きをいただきました。

食後に町中を歩いているとバーを見つけました。

今までの町では見つけられなかったので嬉しくなって入店しました。

途中からお客さん同士が激しく口論を始めたので店主と私は苦笑い……。

タンザニアのビールはおいしい!

キリマンジャロ（KILIMANJARO）やカスタル（CASTLE）はおいしいです♪

ここタンザニアはかつてドイツの植民地でした。

ビールの製法技術が受け継がれたのでタンザニアのビールはアフリカで一番おいしいと言われています。