コーヒー発祥の地
あまり知られていませんが、エチオピアはコーヒー発祥の地です。
私はよくコーヒーを飲むので最初にコーヒー豆からコーヒーを作ったエチオピア人に感謝しています。
ラリベラの岩窟教会群を訪れた日の夕方、土ぼこりの舞う道を歩いて何か食べられそうなお店に入りました。
お店で働く人やお客さんの全視線が見かけない顔立ちのアジア人の私に注がれています。
私がエチオピアのコーヒーを頼んだ後もみなさんがこちらをじっと見ています。
しばらくしてコーヒーが運ばれてきました。
やはり店内の全視線が私に向けられます。
不思議な静けさと緊張感があります。
コーヒーを運んできた女性も少し離れた所から……ちらりと見ています。
全注目を集める中、私はエチオピアのコーヒーを一口いただきました。
エチオピアのコーヒーはとても香りがよく、味は苦味と甘みが少なく酸味が効いています。
とてもおいしいです♪
私はお店の人に笑顔を贈りました。
すると、お店の人たちも笑顔で応えてくれました。
笑顔は最良のコミュニケーションですね。
インジェラは酸っぱい
夜になって夕食を食べに出かけました。
レストランの建物はエチオピア特有の竹で編んで造った小屋・ツクールです。
スガ・ワットを頼みました。
ワットは水気の少ないシチューのことです。
スガ・ワットは牛肉のシチューを意味します。
インジェラはクレープのようなもので、どの店でもワットとの組み合わせになっています。
クレープのような食感なので甘みを期待してしまいますが、酸っぱいです。
最初はワットと合わないと思っていましたが、何回も食べているうちに『おいしい』と感じられるようになりました。
一緒に頼んだエチオピアのビール・St.Georgeは味が薄めです。
私はタンザニアのビールのほうが好みです。
私の泊まったラリベラのホテルだけかもしれませんが、水は朝6時から8時、午後6時から10時しか出ませんでした。
宿泊する際には事前に確認しましょう。
アディスアベバ
アディスは「新しい」、アベバは「花」を意味します。
今回旅をした国や町とは明らかに違う大都市です。
道路がきちんと舗装されているのは当たり前で、4車線の大通りもあります。
トラムも開通して交通の便がいっそうよくなりました。
アフリカ大陸の中では指折りの発展した大都市です。
国連アフリカ経済委員会やアフリカ連合の本部があります。
国内線でラリベラからアディスアベバに到着した私は他の国際便で到着した乗客に紛れてイミグレーションに並びました。
入国スタンプがずっとなかった私ですが、おとがめなく入国スタンプを押してもらえました♪
東アフリカの旅の最終目的地アディスアベバ
最後の日なので観光は少なめにして街中をのんびり歩くことにしました。
聖ギオルギス教会
1896年の第一次エチオピア戦争でイタリア戦に勝ったことを記念して建立した教会です。
1930年にはエチオピア帝国最後の皇帝ハイレ・サラシエがこの教会で即位式をおこないました。
外観は特徴的で八角形です。
イタリア料理がおいしい
かつてイタリアの植民地だったエチオピアはイタリア料理がおいしいと言われています。
エチオピア料理はラリベラで何度もいただいたので、イタリア料理を食べることにしました。
ビーフ&ベジタブルスパゲティーとエチオピアのカステルビール(CasteL BeeR)2本を注文しました。
これで520円くらいです。
見た目はそれほどお上品ではありませんでしたが、味は確かにおいしかったです。
カステルビールは文句なしでおいしかったです。
レストランを出た後はカフェに入り、エチオピアのコーヒーとボンボリーノ(甘くないドーナツ)を食べました。
最後のホテル
私はいつも旅の最後の夜に泊まるホテルを少し贅沢にして自分にご褒美をあげています。
そのため、どんなホテルに泊まろうかワクワクしながら最終日を迎えました。
アディスアベバ空港内には高級ホテルの予約カウンターが並んでいます。
ウガンダやケニアの空港とは違います。
『こういうところで予約してみるのもいいかな』と思い、順番に宿泊料金を聞いて回りました。
でも、さすがに高いです。
あきらめようかと思いました。
しかし、4つ星のジュピター・インターナショナル・ホテル(Jupiter International Hotel)だけは私の味方になってくれました。
受付の紳士的な男性が「特別割引の期間中ですのでいつもよりお安く泊まれます。さらに、ディナー、ブレックファースト付きです」と教えてくれました。
そして、その男性がホテルに電話で確認した後に「125ドルのデラックスルームを70ドルでご用意できます」と付け加えてくれました。
すぐにこのホテルに決めました。
それから、空港からホテルまで送迎車で送ってくれました。
私の旅には無縁の出来事でしたのでリッチな気分です。
ホテルに着いた後もおもてなしがとても良かったです。
受付で飛行機のリコンファームもしてくれました。
それから夜8時半にホテルのレストランに行きました。
夕食は3つのメニューを無料でいただけます
4つ星ホテルのレストランだけあって、野菜やフルーツはとても新鮮でどれもとてもおいしかったです。
3つのメニューで227エチオピア・ブル、20ドル分になります。
支払った70ドルのうち20ドルが夕食代になりました♪
何かとうれしいホテルです。
「シェフのサラダ」
「FISH、BEEF、POTATO、MEATBALL、DEEP-FRIED BREAD」
ボリュームが多くて、びっくりしました。
高さ50cmくらいあります。
「シーズンフルーツ」
最後のホテルを満喫し、帰国の途に就きました。
アディスアベバからケニアのナイロビ、ドバイ、関空を経由して羽田に戻ってきました。
東アフリカの旅を終えて
一人旅で一番大変なことは言葉や文化の違いなどではなく、一人で目的地に辿り着くことです。
この大変な道のりがあるからこそ目的地でのすべての経験にプラスアルファの価値が加わるような気がします。
道のりが大変であればあるほどゴールでの幸福感や充実感は大きなものになります。
今回はトラブル続きでしたが、その分だけ心の満たされる旅になりました。
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