アフリカ ケニア・タンザニア

ケニアの旅 ‐ケニアはトラブル続き‐

ケニアの基本情報

ケニア ナイロビ

正式国名 ケニア共和国

首都 ナイロビ

言語 スワヒリ語、部族語を話すが、公用語は英語

通貨 ケニア・シリング

プラグ B3、BF、Cタイプ

ビザ 必要。オンラインのeVisaから査証申請を行う。こちらから最新情報をご確認ください。
※2020年までは入国時に空港もしくは国境でビザを取得可能でしたが、現在は空港および大使館でのビザ発給業務は終了しています。

※黄熱病の汚染地域に滞在したり、その地域を通ったりする場合に黄熱病予防接種証明書の提示が求められることがあります。いわゆるイエローカードというものです。

 

午後3時のバスでウガンダの首都カンパラからケニアの首都ナイロビへ向かうことにしました。

ナイロビに到着するのは翌朝の5時半。

14時間30分のハードな旅になります。

ウガンダのほうが物価が安いので食料を買い込んでバスに乗り込みました。

夜の10時頃、ウガンダとケニアの国境に到着しました。

バスをいったん降りてイミグレーションで一人ずつ出国手続きをします。

あまりのろのろしているとバスが出発してしまうので速やかにイミグレーションに向かいましょう。

 

両替商に注意

出国手続きが無事に終わり、まだ時間に余裕があることが分かりました。

この国境エリアにはヤミ両替商が多くいて声かけをしてきます。

これから向かうナイロビは世界屈指の危険な都市です。

昼間に歩くのさえ大変危険と言われています。

私は今のうちにケニア・シリングを少し手に入れることにしました。

 

US40ドル分を交換します

私は40ドルを渡してケニア・シリングへの両替を頼みました。

外は暗がりですが、両替商は外灯の近くでケニア・シリングを数え始めました。

すると、先輩と思われるもう一人が近づいてきてその男に「カウント! カウント!」と繰り返し言います。

私は『先輩が後輩に何度も数え直しなさいと言っているのかな』と思っていました。

しかし、5回くらい数え直すのでやけに慎重だなと不思議に感じました。

ただ、それでも受け取る金額のケニア・シリング紙幣分はきちんとあるようなので最後にそれを受け取って別れました。

しばらくしてなんとなく数え直したくなりました。

すると、US20ドル分のケニア・シリングしか手元になかったのです!

だまされていたのです……。

あの時「カウント! カウント!」と繰り返し言われた年下の両替商は繰り返し数えながら紙幣を抜き取っていたのです。

何度も数え直しながらそのタイミングをうかがっていたのでしょう。

 

悔しい思いをしました。

しかし、その鮮やかな手口に私は『20ドル分の手品を見せてもらったと考えれば良いかな』と考えることにしました。

でも、同じ目には遭いたくないです。

これ以降、両替する時は相手からお金を受け取ってきちんと数えてから自分のお金を渡すことにしました。

 

ケニア入国時のトラブル

今度はケニアへの入国手続きをするためにイミグレーションで長い列に加わりました。

無事に手続きを終えてパスポートを受け取り、自分のバスに戻りました。

それからバスは10分ほど走って停車しました。

真っ暗な場所で乗客全員が降ろされてパスポートと荷物検査を受けます。

検査官が持っている懐中電灯以外に光がまったくないところで乗客は一列に並んでチェックを待っています。

そして、いよいよ私の番になりました。

こういうときはいつでもドキドキするものです。

検査官は私のパスポートをじっくり見ています。

そして、こう言いました。

「入国スタンプがないぞ」

なんと先ほどの入国手続きの際に係官が入国スタンプを押し忘れていたのです。

しかし、この真っ暗な場所と入国手続きの場所はかなり離れていてとても引き返せません。

バスの運転手と車掌が検査官におとがめなしにしてほしいと説得を始めました。

「ナイロビに着いたら役所でスタンプを押してもらうから、ここは通してくれ」と、何分間も訴えてくれました。

ついに検査官もパスポートの不備を見逃してくれました。

私は安堵して再びバスに乗り、ナイロビに向かいました。

 

ナイロビ到着

午前5時30分、ナイロビ到着しました。

他のケニア人の乗客は家族の迎えが来てバスオフィスを去って行きます。

外はまだ真っ暗です。

私は安全のため8時までバスオフィスで待つことにしました。

先ほどのバスの運転手に『パスポートの入国スタンプを押してもらえる役所へはどのようにして行けばいいでしょうか?』と尋ねました。

すると、首をかしげて「そんな必要ないよ。問題ない」と言われました。

そんなにいい加減で大丈夫なのでしょうか。

ケニアを出国する際に入国スタンプが無いと気づかれたら捕まってしまうかもしれない……という不安を抱えることになりました。

 

世界一危険とも言われる街中へ

ケニア ナイロビ

ナイロビでは昼間でも100m先のお店に行くにもタクシーに乗らなければいけません。

100m歩いているだけで強盗などに目をつけられ、襲われるからです。

最悪の場合、殺されてしまうこともあります。

私はバスオフィスを出てすぐにタクシーに乗りました。

タクシーの中で身をかがめて、外からなるべく見られないようにしていました。

しかし、しばらくして私の恐怖心は進化を遂げ……気づくと歩いていました。

危険であることには変わらないのに「慣れ」とは怖いですね。

食堂に入り、無事に昼食も食べられました。

ケニア ナイロビ

みなさんは犯罪に巻き込まれないようにタクシーを常に利用しましょう。

また、ナイロビではマーケットには近寄ったり、安宿に泊まったりしないようにしましょう。

 

ナイロビの街を歩いていたら旅行会社を発見しました。

夜行バスを2日連続利用したことでスケジュールにゆとりができました。

そこで、東アフリカの旅の最後にケニアから飛行機で行ける旅を追加することにしました。

信頼できそうな会社と判断した上でエチオピアのラリベラアディスアベバ行きの航空チケットを買いました。

 

さて、ナイロビの見どころは特にありません。

私は次の目的地であるタンザニアに行くため、マタツ乗り場に向かいました。

マタツはケニア語で乗り合いタクシーのことです。

アフリカではおなじみのぎゅうぎゅう詰めになって乗るワゴンカーのことです。

マタツに乗って国境のナマンガへ向かいました。


サイドバー広告 ロゴのデザイン

 

ドキドキのケニア出国審査

さて、ついに出国審査をする時が来ました。

パスポートに入国スタンプのない私は警察に連れて行かれないかドキドキしていました。

出国審査の場所に向かっているとき、私以外に誰もそこに向かう人がいないことに気づきました。

出国する人が多いほうがいいのに・・・・・・と私は思っていました。

出国審査の係官が忙しくなるので入国スタンプの押し忘れに気づかないかもしれないからです。

出国審査場には何人かの係官が座っていました。

私はその場の勘である窓口を選びました。

その窓口にいる係官は暇つぶしにクロスワードパズルをしていたのです。

私がパスポートを差し出すと係官はそれに気づいてパスポートを受け取りました。

視線はクロスワードパズルに向けられています。

そしてすぐに出国スタンプにインクを付けてパスポートに押してくれました。

私は怪しまれないように平静を装いつつ、すぐに立ち去りました。

20mくらい離れたところで振り返ると、その係官はもうクロスワードパズルに取り組んでいました。

暇だったおかげでクロスワードパズルを始め、それに夢中になって本来の仕事がおろそかになるという、私にとって理想的な展開になりました。

 

NEXT PAGE
タンザニア マサイ族
「タンザニアの旅 ‐キリマンジャロ山の麓へ‐」 読めばすぐに行きたくなる旅行ガイド

続きを見る

おすすめ
ペルー マチュピチュ
「南米旅行・おすすめランキングBest5」 読めばすぐに行きたくなる旅行ガイド

続きを見る

 

 

 

-アフリカ, ケニア・タンザニア
-

© 2024 読めばすぐに行きたくなる海外旅行ガイド