いざギザのピラミッドへ
4500年も前に建てられたピラミッドについに行く時が来ました。
エジプトを旅する最大の目的です。
ギザのピラミッドは世界七不思議の一つですが、このピラミッドだけが七不思議の中で唯一今も残っています。
もちろんスフィンクスを見るのも楽しみです。
タクシーでギザへ向かう。
ガイドブックのない私はバスでは行かずにタクシーで行くことにしました。
バスで行きたい人はタフリール広場の辺りから357番のバスでギザ広場に行くことができます。
誰かにバスでの行き方を聞いてバスで向かってもよかったのですが、そうはしませんでした。
タクシーで確実にギザに向かい、少しでも早くギザに着きたかったからです。
それはなぜか?
ギザの三大ピラミッドの中で最も大きなクフ王のピラミッドは1日に150人しか入ることができません。
(※1日の入場制限が300人のこともあるようです)
世界中からピラミッドを見に来た人はこのクフ王のピラミッド内部を見学したいと思っています。
そのため、150枚のチケットがすぐに完売してしまうこともあるそうです。
エジプトまで来てクフ王のピラミッドの内部を見られないのは悲しいので私は朝6時30分にはカイロのホテルを出ました。
勘違いしたタクシーの運転手さん
タフリール広場に停まっていたタクシーの運転手さんと値段交渉したら、ピラミッドに10ポンドで行ってくれることになりました。
『そんなに安くていいのだろうか。タクシーにしては安い』と思いつつ、タクシーに乗り込みました。
ナイル川にかかる橋を渡る時、物静かそうな運転手さんが「あれがシェラトンホテルだよ」と説明してくれました。
『なぜわざわざホテルの説明をしてくれるのだろう。これからピラミッドまでずっとガイドをしてくれるのかな』と不思議に思いながら調子を合わせていました。
橋を渡り、2分ほどでとある建物の前でタクシーは停まりました。
そして、運転手さんは言ったのです。
「着いたよ」
『ここ、どこですか?』
「ピラミサ」
『え? ピラミサ?』
「うん、ピラミサ・ホテル」
運転手さんは勘違いしていたのです。
私はこんなところで降ろされては困ると思いました。
『ピラミッドに行きたいのです』と伝えても、運転手さんは「だから、ここがピラミサだよ」と繰り返すばかり。
この人の思い込みをリセットするのは難しいと思った私はホテルのボーイを呼んで、事情を説明しました。
そして、ボーイの人がアラビア語で説明してくれてようやく運転手さんは理解してくれました。
ここで驚いたのは運転手さんがピラミッドへの行き方を知らなかったことです。
ボーイさんに行き方を聞いていました。
破格の料金
それから、タクシーはギザに向かいました。
カイロからギザまで13km。
10ポンドで行くことができました。
日本円にして150円。
追加料金の請求をしなかった運転手さんは良い人でした。
というか、さすがに申し訳ない気持ちにもなりました。
ギザ到着
さて、少しのハプニングがありましたがギザには7時30分に着きました。
ピラミッドのエリアに入れるのは朝8時から16時までの間です。
とりあえず簡単な朝食を食べました。
ピタサンドです。
中身は野菜のみで健康的です。
ピタの表面はザラザラしています。
ピンク入りをしたトルシーというエジプト風ピクルスが添えられています。
ピタサンドの値段は日本円でたったの10円でした!
8時ちょうどにチケット売り場でチケットを入手できました。
これでひと安心です。
目の前にそびえ立つピラミッドは大迫力です!
エジプトに来た実感が湧いてきました。
カメラなど荷物は持ち込み不可!?
クフ王のピラミッド内部への入口に来ると、ターバンを巻いてひげを生やした、いかにもアラブ系のおじさんが「チケットを見せろ」と言ってきました。
この人が何者なのか分からないので警戒しました。
チケットを見せると、おじさんは「ピラミッドの内部にカメラを持ち込むことはできない。荷物も持ち込めないので置いていけ」と命令口調で言ってきました。
旅の途中で荷物を手放すというのは危険で通常はありえないことです。
本当にこの人を信用していいのか、ピラミッド内部にいる間に荷物を持っていかれないかと心配しました。
でも、『仕方ない。従ってみよう』と腹をくくり、彼に荷物を渡しました。
おじさんは私の荷物をピラミッドの石が欠けている部分の隙間にしまいました。
旅の全財産やパスポートが入っているバックパックをあんなところに入れるなんて危なすぎると思いつつ、ピラミッドの内部に向かうことにしました。
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