中東の人たちは紳士的?
中東の人たちの多くはムスリム(イスラム教徒)です。
ムスリムと言えばお酒を飲まない、ラマダンで断食をするといったストイックなイメージがあります。
ところで、イスラム社会では女性は保護する対象になっています。
ムスリムがストイックで女性に対して紳士的ならば、女性の一人旅は安全に思えるかもしれません。
でも、それは違います。
ムスリムは非ムスリムの女性を保護しない
イスラム社会でムスリムの男性はムスリムの女性を大切に扱います。
しかし、ムスリム以外の女性に対してはその限りではありません。
そのため、中東の男性の中には「日本人など外国人の女性に対してはひどい行為をしてもよい」という誤った固定観念を持っている人もいます。
日本人のようなひかえめな女性旅行客が事件に巻き込まれることはよくあります。
(さきほど「ムスリムの男性はムスリムの女性を大切に扱う」と書きましたが、この考え方が極端になると女性の自由をほとんど奪うことになります)
半袖だって肌を露出していることになる
ムスリムの女性はコーランにある神の教えによって肌を隠すことを求められています。
これは男性を魅了しないことを目的としています。
どの程度隠すかはイスラム教の国によっても違いますが、少なくても非ムスリムの人よりは肌を隠しています。
女性が常に顔や肌を隠しているのでムスリムの男性の立場からすれば抑圧的な生活を強いられているとも言えます。
そのような中で女性が日本で暮らしている時のように肌を露出すれば、それは自分の人生に自ら影を落とす行為です。
中東の多くの地域では女性が半袖を着るだけでも異常な露出だと捉えられます。
日本でたとえるなら女性が水着で街を歩いたり、満員電車に乗ったりするようなものです。
安全第一の人が旅行を楽しめる
「女性だけで中東に行ったけど何の問題もなかったから安全だ」と思う人もいるでしょう。
しかし、それはたまたま無事だったということです。
中東の中でも開放的なドバイやアブダビは例外です。
バーレーンなども服装へのルールが緩いので女性はけっこう自由な服装をしています。
でも、だからといって気を緩めてはいけません。
さきほども書いたとおり、ムスリム以外の女性には敬うことなくひどいことをする人はいます。
中東を旅する女性はできれば親しい日本人男性や家族と旅することを推奨します。
そして、イスラム文化を満喫する目的も込めて民族衣装のアバヤやヒジャーブで肌を隠すことをおすすめします。
海外を旅する際には最大限に身の安全を確保するのが賢明です。
【カメラの三脚が護身グッズになる!】
私は身を守るために常にカメラの三脚を手に持って歩いていました。
中東でもヨーロッパでも世界中どこでもです。
では、なぜカメラの三脚が護身に適しているのでしょう?
1、カメラの三脚は旅行に必ず持っていくものだから
旅行の写真はできれば自撮りではなく、三脚で撮影したいですね。
2、明らかな護身グッズはかえって目をつけられてしまうから
専用の護身グッズは空港での持ち物検査で没収されたり、現地で警察に不審人物と思われたりする恐れがあります。
護身用にもなる三脚選びのポイント
1、頑丈なもの
簡単に壊れてしまうようなものではなく金属製のものを選びましょう。
2、軽量
旅では一日中荷物を持ち歩くので、荷物はできる限り軽くしましょう。
500グラム以下がおすすめです。
3、コンパクトなもの
三脚は脚の部分を伸ばして高さを調節します。
1本の脚が何段に分かれているのかをチェックしましょう。
段数が大きいほど持ち歩く時には小さくまとまることになります。
コンパクトな三脚を袋に入れて持ち歩いていると、折り畳み傘を持ち歩いているのと同じように見えて怪しまれません。
ただ、コンパクトであれば良いというわけではありません。
旅先で写真を撮影するならば三脚の最大の高さが100センチは必要です。
非常にコンパクトで最大の高さが20センチほどの三脚がありますが、旅先で被写体を撮影するのに苦労します。
私は身の危険が迫っている時に三脚が本当に役立ちました。
もちろん三脚で人を傷つけるようなことはありませんでした。
三脚はお守り代わりになります。
上記のポイントを三脚選びの参考にしてください。
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