Climate Cardでソウルを満喫♪
これからソウルを訪れる予定のある方はClimate Card(クライメイトカード)の利用を検討してみませんか。
とってもお得で便利なClimate Cardについて詳しくご紹介しますので参考になれば幸いです。
このページ内の目次
Climate Cardとは
Climate Cardはソウル市内の地下鉄やバスが乗り放題になる交通カードで2024年から販売されています。
「Climate」は「気候」という意味です。
Climate Cardは気候問題への対策として作られたカードなのです。
温室効果ガスの排出を削減するために、自動車よりも公共交通機関の利用してもらうのがねらいです。
ネットで調べると「気候同行カード」という名称になっていることもありますが、現地では「Climate Card」で知られています。
地下鉄の駅員さんたちも「クライメイトカード」と呼んでいます。
Climate Cardはどこで買える?
・ソウル市内の地下鉄の駅事務室(お客様安全室)
※「i」のマークが目印です。上の画像では奥の扉の上に「i」のマークがあります。
・コンビニ(GS25、CU、Eマート24、セブンイレブン)
※駅周辺のコンビニがおすすめです。駅から離れているコンビニではそもそも仕入れていないこともあります。
・明洞観光情報センター
おすすめの購入場所
GS25などのコンビニです。
店員さんに「クライメイトカード ジュセヨ~」と言えば簡単に購入できます。
あまりおすすめしないのはソウル駅の駅事務室です。
海外からの観光客や地方から来た韓国の人たちにとってソウル駅はソウルの玄関口です。
そのため、Climate Card購入希望者が多くほとんどの場合売り切れています。
また、ソウル駅の駅事務室は空港からソウルに来た人たちにとっては遠い距離にあります。
地下鉄の駅で購入したい方はソウル駅以外の駅で購入しましょう。
たとえば、ソウル駅から2駅目にある鐘閣駅(駅番号131)であれば、改札を出てすぐの場所に駅事務室(「i」のマークが目印)があります。
ドアを開けると目の前にカウンターがあり、そこで駅員さんからClimate Cardを購入できます。
Climate Cardは販売開始されてからまだ間もないため駅事務室やコンビニでも売り切れていることが多いですが、今後改善されていくことが期待されます。
Climate Cardの本体価格
3,000ウォン
Climate Cardはカード購入代金として3,000ウォンが必要です。
買い切りですので使用後に返すとデポジットが戻ってくるというタイプのカードではありません。
スマホにアプリをダウンロードしてモバイルカードとして利用する場合は、カードを購入しなくてよいため料金はかかりません。
乗り放題の料金
Climate Cardはソウル市内の地下鉄やバスが乗り放題になる交通カードで、1日券から7日券までの短期券と30日券があります。
30日以上滞在する旅行者があまりいないと思いますので、ここでは短期券の料金についてご紹介します。
1日券: 5,000ウォン
2日券: 8,000ウォン
3日券:10,000ウォン
5日券:15,000ウォン
7日券:20,000ウォン
1日券から7日券まで種類はありますが、4日券と6日券はありません。
日数が長くなるほど割安になっていきます。
現在ソウルの地下鉄は1回あたりの基本料金は現金(1回用交通チケット)で1,500ウォンです。
単純計算で5,000ウォンの1日券であれば4回以上利用すると元が取れます。
20,000ウォンの7日券であれば1日あたり約2857ウォンになりますので、2回で元が取れます。
移動距離や乗降回数によってはT-moneyカードなどの交通カードよりもとても安く利用できます。
Climate Cardのチャージ方法
Climate Cardを購入したらチャージしましょう。
チャージの方法はとても簡単です。
日本のICカード(Suica、PASMOなど)のチャージと同じようなやり方です。
ソウル市内の地下鉄改札近くにある自動券売機でチャージします。
1、画面上の「日本語」をタッチします。
2、自動券売機の指定の場所にClimate Cardを置きます。
3、「チャージ」をタッチします。
4、ご希望の券種(1日券、3日券など)を画面上から選んでタッチします。
5、「確認」を押した後に現金で支払います。
※自動券売機に「Credit Card」と表記されていれば、クレジットカードで支払えます。
チャージする時の注意点
1、使用開始日にチャージする
Climate Cardの券種は1日券から7日券までの短期券と30日券がありますが、短期券の場合は使用開始日当日にチャージしてください。
Climate Cardの短期券はチャージすると、自動的にその日から使用開始になります。
そのため、「日曜日は早朝から地下鉄を利用するので土曜日の夜に1日券分の料金をチャージしておこう」なんて考えてはいけません。
土曜日分の1日券を支払うことになります。
必ず使用開始日当日にチャージすることをお忘れなく。
※ 30日券の場合に限り、チャージから5日以内で使用開始日を選択できます。
※一度チャージするとその使用期限が過ぎるまで追加でチャージすることはできません。
2、連続した日数で有効の乗り放題カード
Climate Cardはチャージしたその日から指定の日数が過ぎた時点で期限が切れます。
(例)4月1日に3日券の料金をチャージすると4月3日が利用最終日になります。
よって、次のような利用の仕方はできません。
✕ 4月1日に3日券の料金をチャージして、Climate Cardを4月1日、4日、5日に使用する。
3日券の料金をチャージしたら3日連続で地下鉄やバスを使用するようなスケジュールを組むのがよいですね。
3、スケジュールを立てて券種を選ぶ
少しでもお得に旅をしたいと考えている方は旅行前にスケジュールを立てておくのがおすすめです。
たとえば、ソウルに7日間滞在するとします。
最初の3日間はソウル市内をたくさん移動し、4日目と5日目はホテルと明洞を1往復するだけです。
6・7日目はソウル市内をたくさん移動します。
この場合、最初の3日間は3日券を使い、4日目と5日目はClimate Cardを使用せず、6・7日目は2日券を使うという案が浮かぶかもしれません。
ホテルと明洞が片道1,500ウォンの場合、交通費は次のようになります。
1~3日目:Climate Card3日券 10,000ウォン
4日目:1,500✕2=3,000ウォン
5日目:1,500✕2=3,000ウォン
6・7日目:Climate Card2日券 8,000ウォン
合計24,000ウォン
一方で、Climate Cardの7日券を利用すれば全部で20,000ウォンです。
Climate Cardは日数の長い券種のほうが割安になるため、交通機関をあまり利用しない日があっても長い券種にしたほうがお得になることもあります。
ちなみに、私は7日間ソウルにいたので7日券を選びました。
1日に地下鉄を2回乗れば元が取れます。
ホテルの最寄り駅から地下鉄に乗ってどこかへ出掛け、そこからホテルに戻るだけで地下鉄を2回利用したことになりますので、簡単に元が取れますね。
また、仮に現金(1回用交通チケット)で支払っていれば1日で交通費が8,000ウォン以上かかっていた日もありましたので、Climate Cardがあって本当にお得だったと感じています。
乗り放題だと気軽に地下鉄やバスに乗れますし、交通費を渋る必要もないので活動的になれますよ。
7日券は20,000ウォンですが、私は50,000ウォンくらい利用しました。
Climate Cardの使い方
日本の駅の改札でICカードをピッとするのと同じです。
改札を通る際に読み取り部分にClimate Cardをかざすだけで大丈夫です。
Climate Cardの利用可能な範囲
ソウル地域内の地下鉄
Climate Cardはソウル市内で使える交通カードですが、一部の路線はソウル市外でも使えます。
路線ごとにClimate Cardの利用可能な範囲を確認しましょう。
全区間利用可能な路線
以下の路線は全区間利用可能です。
・2号線
・3号線
・6号線
・8号線
・9号線
・新林線
・牛耳新設線
・金浦ゴールドライン
区間制限のある路線と利用可能範囲
以下の路線はClimate Cardを利用できる区間が限られています。
・1号線 温水(オンス)、衿川(クムチョン)区庁~道峰山(トボンサン)
・4号線 政府果川庁舎(チョンブクァチョンチョンサ)~榛接(チンジョッ)
・5号線 傍花(バンファ)~馬川(マチョン)、江一(カンイル)
・7号線 温水(オンス)~長岩(チャンアム)
・京義・中央線 炭峴(タニョン)~九里(クリ)、ソウル駅
・水仁・盆唐線 清涼里(チョンニャンニ)~福井(ポクジョン)
・京春線 清涼里(チョンニャンニ)~新内(シンネ)
・西海線 一山(イルサン)~金浦空港
・空港鉄道 金浦空港~ソウル駅
※空港鉄道は特別なルールになっています。
仁川国際空港はソウル市からかなり離れていますが、Climate Cardを使ってソウル地域内から一般列車に乗って仁川国際空港1ターミナル駅、仁川国際空港2ターミナル駅まで行くことが可能です。ただし、仁川国際空港1ターミナル駅、仁川国際空港2ターミナル駅から乗車することはできません。つまり、日本から飛行機で仁川国際空港に到着した場合はソウル市内に入るまでClimate Cardは使えませんが、日本に帰国する際は使えます。なお、金浦空港とソウル駅間は往復ともにClimate Cardを使えます。
ソウル市内のバス・マウルバス・深夜バス
ソウル市内を走るバス、マウルバス、深夜バスが乗り放題です。
マウルバスとは緑色の小型バスのことです。
ソウル市の免許のあるバスはソウル市外で乗り降りする場合でもClimate Cardが使用可能です。
空港とソウル市内を結ぶ空港バスなどの中距離バスや地方都市へ向かう長距離バスなどは使用できません。
利用可能な範囲の外へ向かうときは・・・
ソウル地域内からClimate Cardの利用可能な範囲の外へ遠出するときは、乗車の時点でClimate Cardは使えません。
たとえば、明洞駅から乗車して水原華城で有名な水原駅まで行くとしましょう。
明洞駅の改札をClimate Cardを使って入り、Climate Cardの利用可能範囲外にある水原駅の改札を通ろうとするとエラー音が出て、改札の外に出られません。
ほとんどの駅では改札に駅員さんがいませんので、駅員を呼び出すボタンを押すことになります。
改札と駅員さんのいる事務室が数百メートル離れていることがあります。
遠くから駅員さんが来てくれて、事情を説明し、駅員さんは料金の計算をするために事務室に戻り、再び来てくれたところで支払いをして、駅員さんはまた事務室に戻っていくことになります。
駅員さんに迷惑を掛けないようにClimate Cardの利用可能範囲外に向かうときは最初の乗車の時点から使わないようにしましょう。
Climate Cardはソウルの利用可能な駅から利用可能な駅までの間で使用できる交通カードです。
なお、Climate Cardで改札に入りClimate Cardの利用可能範囲外の駅で改札を出る場合、最初の乗車駅から目的地までの電車代を支払うことになります。
できる限りClimate Cardで移動したい方は目的地に向かう途中でClimate Cardの利用可能な最後の駅で一度改札を出て、そこから現金(1回用交通チケット)もしくはT-moneyカードなどの交通カードで改札を入り直すのがよいでしょう。
※ 例外として、ソウルの利用可能な駅で乗車し、5号線(ミサ駅~ハナムゴムダンサン駅間)、7号線(ソンナム駅~カチウル駅間)で降車する場合は使用可能です。ただし、その駅から乗車する場合は使用できません。
Climate Cardだけでは行けないソウル周辺の主な観光地
水原華城(スウォンファソン)
最寄り駅:1号線水原(スウォン)駅
朝鮮王朝22代目の王・正祖は父親である思悼世子(サドセジャ)の陵を揚州から水原へ移すことを考え、それに伴い水原への遷都も計画しました。水原華城はその際に築いた城壁や城門のことで世界遺産に登録されています。
華城行宮(ファソンヘングン)
最寄り駅:1号線水原(スウォン)駅
朝鮮王朝22代目の王・正祖の時に建てられた行宮。行宮とは王が地方へ訪問する際などに泊まるところです。華城行宮は御所としての機能も備えていて、朝鮮時代の行宮では最大規模です。
隆健陵(ユンコンヌン)
最寄り駅:1号線餅店(ビョンジョン)駅
隆健陵とは「健陵(コンヌン)」と「隆陵(ユンルン)」という2つのお墓を指す言葉です。「健陵」はドラマ「イ・サン」のモデルとなった正祖とその王妃・孝懿王后が眠る墓です。同じ敷地内にある「隆陵」は正祖の父・思悼世子(サドセジャ)と恵慶王后(ホンギョンワンフ)が眠る墓です。
MBC龍仁大長今パーク
龍仁市にあるドラマ撮影所です。
屋外にあるMBC龍仁大長今パークは韓流ドラマの歴史ものの撮影地として知られています。
行き方はこちらでご紹介しています。
湖水公園
最寄り駅:3号線鼎鉢山(チョンバルサン)駅もしくは3号線馬頭(マドゥ)駅
高陽市の一山エリアに位置する韓国国内でも最大級の公園です。
公園の中心には30万平方メートルの人工の淡水湖が広がり、ドラマのロケ地としてよく使用されています。
最後に
Climate Cardについてお分かりいただけたでしょうか。
2024年から販売開始になった交通カードですので、今後もっと利用範囲も拡大して便利になっていくことでしょう。
乗り放題のClimate Cardを使って1日に何度も地下鉄に乗っていると韓国語を1つ覚えてしまいます。
「チュリンムン タッスムニダ~」
日本語で「ドアが閉まります」という意味です♪
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