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韓国の旅 - 板門店が変わりました! 前半-

板門店

 

再開した板門店ツアー

2018年から板門店のツアーは中止になっていました

2019年5月にダメ元で申し込んでみると、なんと申し込みが可能になっていました。

ちょうど2019年5月から再開したそうです。

しかし、板門店に行く前日に「板門店ツアーが軍事的理由でキャンセルになった」とメールで連絡がありました。

残念に思いながら「別の日ならチャンスがあるかも」と思い、DMZ・板門店ツアーを申し込みし直しました。

幸いにもその日は中止にならずに板門店まで行けましたのでご紹介します。

キャンセルになることが多いので、ツアーに申し込んだ方は万が一中止になった時の日程も考えておくと良さそうですね。

板門店に行くためには認可されているツアー会社から申し込まなければなりません。

個人で行くことは不可能です。

今回私が申し込んだのは「KTB TOUR」(ケーティービー ツアー)です。

料金:140,000ウォン(当日支払い)

*私は1日前にKTBのオフィスに直接行って翌日のツアーが催行されるか確認した上で申し込んだので、その際に支払いを済ませました。

 

当日必要な持ち物

・パスポート

・参加費

・カメラ(任意)

*カメラのレンズが90mm以上のものは持ち込み不可。

*カメラの代わりにスマホや携帯電話でも撮影できます。

 

注意事項

・服装について

以下のものは着用不可。

ダメージ加工が施されているジーンズ。Tシャツのみの着用。ノースリーブ。ジャージなどの運動着。半ズボン。ミニスカート。ミリタリースタイル。革製品の着用。サンダル。スリッパ。露出の多い服装。ブランドのロゴマークの目立つ服。華美な服。

→以上の服を着用している場合、ツアー途中で板門店などの見学ができない場合があります。

男性の場合は襟付きの服装が安全です。

ただし、2019年5月以降この服装のルールが少し緩くなってきています。

そのため、今までであれば見学不可になる服装を着ている人でも見学が認められています。

実際、派手なTシャツにジャージを着ていた外国人の女性が見学を認められていました。

ただし、可否を決めるのは同行するアメリカ兵次第ですので、その時々によって基準も曖昧です。

上記の服装は避けるのが賢明です。


原稿の添削・修正

 

板門店を訪れる上で知っておきたい4つのこと

板門店 DMZ

板門店は韓国と北朝鮮の歴史を語る上で欠かせない場所です。

板門店に行く前に知っておきたい4つの点を挙げました。

まずは理解を深めていきましょう。

 

①北緯38度線の誤解

「現在の韓国と北朝鮮の国境はどこ?」と聞かれると、「北緯38度線」と言いたくなります。

でも、これは誤りです。

第二次世界大戦が終わった1945年に、日本が撤退した朝鮮半島はアメリカソ連によって分割占領されました。

この時の境界線が「北緯38度線」です。

地図上で横に一直線に引かれた境界線ということになります。

1950年に北朝鮮が韓国に侵攻して朝鮮戦争が起こります。

たくさんの犠牲者を出した後、1953年にようやく休戦協定が結ばれます。

この「休戦」状態は今も続いているため、戦争は「終戦」を迎えてはいません

さて、この休戦協定の際に引かれた軍事分界線が今現在の両国の境界線です。

直線ではなく曲線です。

板門店も北緯38度線上にはありません。

 

②DMZとは?

休戦協定の際に引かれた軍事分界線は軍事境界線もしくは休戦ラインとも言われます。

その両側2kmは非武装エリアになっています。

この非武装中立地帯をDMZ( DeMilitarized Zone)と呼びます。

DMZは朝鮮半島を帯状に約248km横断しています。

 

③板門店とは?

日本では「パンムンジョム」もしくは「はんもんてん」と発音します。

韓国と北朝鮮が軍事分界線上で交渉できる唯一の場所です。

かつてこの板門店で休戦会談が開かれました。

見学者はツアーでしか訪れることができません。

 

④JSAとは?

JSA(Joint Security Area)は訳して「共同警備区域」です。

韓国軍を中心とした国連軍と北朝鮮軍は板門店を中心に800m四方の範囲を警備しています。

国連軍と北朝鮮軍が「共同(Joint)」で「警備(Security)」をする区域(Area)なのでJSAと言います

ただし、1976年の銃撃事件以降は北朝鮮はJSAという形での警備を認めていません

なお、2004年以降南側は実質的に韓国軍が警備しています

 

ツアー当日の日程

7:40 集合(プレジデントホテル10階 KTBTOUR)

*「市庁駅」の方向から徒歩で向かう際は横断歩道がないため、地下道を通ることになります。 意外と時間が掛かりますので余裕を持って出かけましょう。

 

8:00 出発

板門店

バス内では英語ガイドのグループ、中国語ガイドのグループ、日本語ガイドのグループの3つに分かれて座ります。

ほとんどが英語ガイドのグループです。

日本人の参加者は日韓関係が悪くなった後から大幅に減少したそうです。

今回は私を含めて5人でした。

 

9:00 臨津閣公園(いむじんがくこうえん) 到着

臨津閣公園 

臨津閣公園

臨津閣公園はソウル近郊の京義中央線「臨津江」駅近くにある公園です。

北朝鮮との国境に近く、非武装中立地帯(DMZ)まで5kmの位置にあります。

危険そうな位置にありますが、有事でなければこの臨津閣公園は韓国人にとって憩いの場になっています。

以下の①~⑤は公園内にあります。

 

① 自由の橋

臨津閣公園 自由の橋

朝鮮戦争の休戦後に韓国軍の捕虜12,773人が北朝鮮から帰還する際に渡ってきました。

自由の身となってこのを渡り、韓国に戻ってきたことから「自由の橋」と命名されました。

南北の平和や統一への思いを込めた平和のリボンが橋の先にあるフェンスに韓国人や外国人によって結びつけられています。

臨津閣公園 自由の橋

 

②蒸気機関車

臨津閣公園 蒸気機関車

京義・中央線長湍(チャンダン)駅で北朝鮮側の爆撃を受けて脱線し放置されていた蒸気機関車が展示されています。

蒸気機関車には爆撃痕が多数残っています。

 

③27台のトラクター

臨津閣公園

このトラクターは北朝鮮への贈り物です。

公園の駐車場に新品のトラクター27台が放置されています。

これらのトラクターは韓国の企業が製造したもので27台で合計10億ウォン以上になります。

2019年4月27日に韓国の全国農民会総連盟は南北首脳会談1周年を祝う「対北朝鮮制裁解除統一助け合い全国農民大会」を開催しました。

この連盟は北朝鮮との友好を望んでいて北朝鮮にトラクターを贈りたいと考えました。

しかし、北朝鮮からトラクターを受け取るという連絡がなく今も放置されています。

 

④従軍慰安婦像

臨津閣公園 従軍慰安婦像

2019年4月27日に板門店宣言の1周年を迎え、双子の少女像が建てられました。

慰安婦問題解決と平和統一の念願を込めたものです。

製作した双子の少女像は1体はこの臨津閣公園に、もう1体は今後北朝鮮に設置する予定です。

 

⑤遊園地

臨津閣公園

臨津閣公園には遊園地もあります。

入園料は無料でアトラクションごとにチケットを販売しています。

 

9:30 臨津閣公園 出発

臨津閣公園を出発して検問所へ向かいます。

検問所でパスポートのチェックを受けます。

チェックするのは韓国兵です。

大学を休学して軍に入隊している兵士がチェックします。

それからバスにアメリカの兵士が1人乗り込んできます。

これ以降はアメリカ兵の指示に従って行動することになります。

バスは統一大橋を通過します。

統一大橋には障害物が置かれているためバスはジグザグに走行します。

障害物には有事の際に北朝鮮の戦車が侵攻してくるのを妨げる目的があります。

この辺りは安全上の観点から撮影が認められていません。

「キャンプ・ボニファス」に向かっているバスは非武装中立地帯に入っていきます。

この後は撮影が可能でした。

ガイドさんが言うには「今まではバス内での撮影は禁止でしたが、規制が緩くなったとのことです」。

ただ、これはアメリカ兵の気持ち次第なので撮影を認めない兵士もいるとのことです。

途中で、世界一の高さをかつて誇った北朝鮮の国旗掲揚台を見ることができます。

韓国と競い合っているうちに世界一の高さになりました。

今ではタジキスタンやアゼルバイジャンにある国旗掲揚台に抜かれてしまいました。

その北朝鮮の国旗の大きさは横30メートル、縦15メートルあります。

韓国の国旗掲揚台も見えますので、大きさと高さを比較してみると面白いかもしれません。

 

キャンプ・ボニファス

軍事分界線の南側400mにある国連軍の軍事基地です。

国連軍といっても実際にはアメリカ軍と韓国軍のみ駐留しています。

「キャンプ・ボニファス」に着くといったん撮影禁止になります。

ここでバスを乗り換えることになります。

 

バスを降りる際の注意事項

バスを乗り換える際にパスポートカメラ(スマホ・携帯電話も可)のみ持って行けます。

スマホや携帯電話は撮影用として持って行くことは可能ですが、通話はできません。

それ以外の荷物は乗ってきたバスに置いていかなければなりません。

水分補給のための飲み物も持って行けません。

服のポケットに余計な物を入れておくと、あとで持ち物検査を受けることになり、かえって面倒なことになります。

 

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