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中国の旅 -北京-

北京は見どころが多い!

中国 北京 天安門

日本の25倍の面積を誇る広大な国土には中国4000年の歴史の産物が散在しています。

中国で訪れたい場所を挙げてみると東部の北京、上海から、内陸の敦煌、西安、ラサなど枚挙にいとまがないですね。

急ぎ足で回っても最低でも3ヶ月は時間を掛けたいところです。

そのような時間はさすがにないのでまずは東部の都市から旅することにしました。

東部の都市は日本からのアクセスも良いので気軽に行けます。

 

中国の基本情報

正式国名 中華人民共和国

首都 北京

言語 中国語(大きくまとめると中国語ですが、漢語、広東語、呉語など様々です)

通貨 人民元

プラグ B、C、Oなど7種類ほど

ビザ 本来15日以内の滞在であればビザは不要だが、状況によって異なる。こちらから最新情報をご確認ください。

 

北京

故宮博物院

中国 北京 故宮博物院

故宮博物院はかつては紫禁城と呼ばれていました。

北京に来たら一度は訪れたいですね。

紫禁城の外城壁の正門は天安門と呼ばれています。

その天安門の目の前に広がっているのが世界最大の広場、天安門広場です。

天安門の前には衛兵が立っています。

観光客が衛兵を笑わせようとちょっかいをかけるのは世界共通です。

でも、少し距離があるせいか天安門では誰も挑戦していませんでした。

天安門には中華人民共和国の建国の父・毛沢東の肖像画が掲げられています。

中国 北京 天安門

 

毛主席紀念堂

中国 北京 毛主席紀念堂

毛沢東は1976年9月9日に亡くなりました。

天安門広場にある毛主席紀念堂にその遺体は安置されています。

防腐処理をしてあるので今でも毛沢東の遺体そのものを観ることができます。

失礼ながら、まるでロウ人形のようで少しビックリさせられます。

このような防腐処理をするのは中国だけではありません。

 

共産主義者は永久保存好き?

私が見たものではベトナムの初代国家主席ホー・チ・ミンがハノイで永久保存してあります。

また、初代ソビエト連邦最高指導者であるレーニンもロシアの赤の広場にあるレーニン廟で腐敗しないように展示されています。

毛沢東、ホー・チ・ミン、レーニン。

永久保存されている3人の共通点は 全て共産主義者です。

共産主義国家ではこのような慣習があるのでしょうか。

ところで、私が毛主席紀念堂に入場しようと並んでいる時に警官が列に並ぶ中国人男性に警棒を振り上げました。

男性は倒れて足から血が大量に流れていました。

どうしてそうなったのかは分かりませんが……おとなりの国はなかなか怖いです。

なお、天安門広場の敷地内に入るには安全検査を受けなければいけません。

また、毛主席祈念堂に入る前にカメラや荷物を有料で預ける必要があります。

 

人民大会堂

中国 北京 人民大会堂

天安門広場に隣接しています。

全国人民代表大会や中国共産党大会が行われます。

 

正陽門

中国 北京 正陽門

毛主席紀念堂のすぐ南にあります。

1420年に建造されました。

城門のなかでも完全な形で保存されている正陽門は大変貴重です。

北京を歩き回っていたらその堂々としたたたずまいに惹かれて思わず近くまで歩いていってしまいました。

 

人民英雄記念碑  

中国 北京 人民英雄記念碑

1958年完成の中華人民共和国建国の記念碑です。

 

国旗掲揚台

中国 北京 天安門広場 国旗掲揚台

天安門広場にあります。

日の出と日の入りの際に軍楽隊が国家を演奏し、国旗護衛隊員が国旗を掲揚もしくは降納します。

私は日の入りの降納を見学しました。

中国 北京 国旗掲揚台

降納を見る価値もありますが、それ以上に日没後のライトアップされた天安門がとても綺麗で良かったです。

 

北京魯迅博物館

中国 北京魯迅博物館

上海には魯迅のお墓があります。

ここ北京には大きな博物館があります。

1万3000冊を超える魯迅の蔵書や書簡が保管されています。

また、1930年代に亡くなった魯迅のデスマスクもあります。

中国でもデスマスクを作るのですね。

中国 北京魯迅博物館

魯迅とは・・・・・・

魯迅は1881年生まれの中国人です。

小説『阿Q正伝』で有名な文学者ですね。

1904年に魯迅は日本の仙台医学専門学校(現・東北大学医学部)に留学して、解剖学を学んていた経験があります。

留学中に魯迅はスライド映写機を用いた映像を見ました。

日露戦争の映像でロシアのスパイとして疑われた中国人が処刑される様子でした。

魯迅は衝撃を受けます。

中国人が処刑されたからではありません。

その映像には同じ中国人の処刑に拍手喝采する中国人たちの姿が映っていたからです。

魯迅は医学よりも重要なものがあると考えるようになり、最終的に小説家という職業を選びました。

留学中に藤野(とうの)先生から丁寧な指導を受けた経験を基に『藤野先生』という小説を執筆しています。

日本の人たちにとって最もなじみのある作品は『故郷』だと思います。

中学3年生の国語の教科書に掲載されていて授業で学んでいるからです。

魯迅本人の経験が基になっている小説です。

「ルントウ」や「ヤンおばさん」という登場人物名を聞けば思い出す人も多いのではないでしょうか。

 

『阿Q正伝』のあらすじ

ストーリーは氏名未詳で阿Qと呼ばれた男が日雇い労働をしながら貧しい生活をしていました。

字も読めず、家庭もなく、また容姿が悪いとの理由で周囲からひどく扱われます。

その後、阿Qは仕事も失ってしまい、食べる物に困って窃盗をするようになります。

ある時、革命党が近くにやってきたことを知った阿Qは大した志など持つわけでもないのに便乗した結果、逮捕されてしまいます。

自分の弁明を満足にできるほどの学のない阿Qは刑場に連れて行かれ、銃殺されてしまいます。

 

孔廟  

中国 北京 孔廟 

1302年に元のフビライ・ハンが築きました。

『論語』で知られる孔子を祀った廟です。

孔子の「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」という言葉は私の座右の銘です。

 

国子監 

中国 北京 国子監

かつての科挙試験場で国の最高学府です。

科挙は598年から1905年まで、つまり隋から清の時代までおこなわれていた官僚登用試験です。

科挙を参考に日本でも平安時代に課試と呼ばれる試験が行われるようになりました。

 

雍和宮

中国 北京 雍和宮 チベット仏教寺院

「ようわきゅう」と読みます。

北京最大のチベット仏教寺院です。

ところで、チベットは国名ではありません。

チベットは中国の一部です。

一度はチベットに行ってみたいですが、中国の西にありますのでなかなか行く機会がありません。

せめて近場の北京で少しチベット仏教を味わってみてもよいかもしれません。

私も見学したかったのですが、残念ながら時間に間に合いませんでした。

見学できるのは午前9時から午後4時までです。

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天壇

中国 北京 天壇

皇帝が豊穣を祈念した場所です。

1420年に造られ、現存する中国最大の祭祀建造物です。

中国らしい建物がいくつかあるので訪れたいところです。

特に、祈念殿は三層の瑠璃瓦の屋根が美しいです。

高さ38mの円形の木造建築物には多くの観光客が集まってきます。

中国 北京 祈年殿

祈年殿

 

近郊にある観光名所

万里の長城 

中国 万里の長城

万里の長城は北京から約80kmのところにあります。

鉄道の開通によって以前より簡単に行けるようになりました。

万里の長城は紀元前7世紀頃から造り始め、それから2000年ほど増築を続けました。

全長約6000kmもある世界最長の城壁です。

世界文化遺産としてここまで雄大な建造物はなかなか観られません。

現在では荒廃が進み、原型をとどめていない箇所が多くあります。

ほとんどの旅行客が訪ねるのは万里の長城の中でも「八達嶺」というところです。

北京から少し遠いですが、交通の便が良くなったので是非訪れてほしいです。

ツアー客などがいますが、長城は広いので誰ともまったくすれ違わないこともあります。

そのタイミングで記念写真を撮ったり、一人で静かに中国の歴史に浸ったりすることができます。

中国 万里の長城近くの騎兵像

万里の長城近くの騎兵像

 

明十三陵    

中国 北京 明十三陵

明十三陵・長陵

「みんじゅうさんりょう」と読みます。

明の時代の13人の皇帝の陵墓があるのでそう呼ばれています。

長陵という墓には明第3代皇帝の永楽帝が眠っています。

十三陵中で最大かつ最古です。

永楽帝が亡くなった時に16人の貴妃や官妃が殉死させられて近くの墓に埋葬されたそうです。


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頤和園 

中国 北京 頤和園

北京で最も大きい皇族の庭園です。

世界遺産に登録されています。

観光客や地元の人がのんびり過ごしています。

ご老人方が社交ダンスを踊っていたり、家族連れがくつろいでいたりとのどかな雰囲気です。

頤和園には西太后が内務を行った場所など歴史的に貴重な建物もあります。

広い敷地内には中国らしい風景がたくさんあります。

北京で何日か滞在する場合にはぜひ行ってみてほしいです。

中国 北京 頤和園

中国 北京 頤和園 

中国 北京 頤和園

 

盧溝橋  

中国 北京 盧溝橋

1937年7月7日に盧溝橋事件が起きました。

日中戦争始まりの場所です。

北京の南西約20kmにある橋です。

全長260mで欄干には獅子の像がずらりと並んでいます。

かつてマルコポーロが『東方見聞録』でこの橋について世界一美しいと絶賛しました。

私が訪れた時、この橋には誰もおらずひっそりとしていました。

近くの中国人民抗日戦争記念館には中国人の団体客が入って行きました。

日本軍の中国侵略の記録を残している記念館です。

入館しようかと考えましたが、トラブルになりそうな気もしたので控えました。

北京から盧溝橋へは輪タクで20元です。

中国 北京 輪タク

盧溝橋への輪タク

 

おすすめメニュー

北京ダック

中国 北京ダック

北京といえば北京ダックです!

お店によって値段も様々ですが、おいしいと有名な『便宜坊烤鴨店』に行きました。

1人旅でしたのでハーフサイズの北京ダックを注文しました。

84元です。

目の前で北京ダックをサーブしてくれます。

私1人のために北京ダックを裁いてくれてなんだか申し訳ない気がしましたが、味は絶品でした。

中国 北京ダック 便宜坊烤鴨店

 

他のお料理

中国 北京 牛肉麺とチャーハン

牛肉麺とチャーハンです。

2つ注文したら、お店のおばちゃんが「そんなに食べられないよ」と言われましたが、とてもおいしくて完食することができました。

中国 北京 肉まん(包子)

肉まん(包子)は1個11円でした。

 

中国 北京 牛肉麺と 水餃子

牛肉麺は120円程度です。

水餃子も安いので8個食べました。

 

中国 北京 燕京ビールのパイナップル味

燕京ビールのパイナップル味。

ビールが甘くておいしいです!

 

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