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エジプトの旅 ‐カイロ‐ 

空港からカイロ市内に行く際には気をつけて!

エジプト ギザ ピラミッド

カイロ空港から市内に行くにはタクシーかバスでの移動になります。

私の旅のこだわりは最大限タクシーには乗らないということです。

タクシーはお金を払えばどこにでも行けてしまいます。

それでは目的地に自力で辿り着いたときの達成感が失われそうな気がするのです。

(ただ、事情もあってエジプトでは何回かタクシーに乗りました。)

 

私は空港からバスを利用することにしました。

バスを利用する場合、旅行客はまずタフリール広場方面へ向かうことになるでしょう。

 

タフリール広場への行き方

356番もしくは27番のバスでタフリール広場に行けます。

為替の変動にもよりますが、日本円で大体30円から40円くらいです。

とても安いです。

タクシーだと高くて2000円くらいかかります。

ただし、空港からカイロ市内に向かうバスは朝6時から深夜0時までしか運行していません。

 

飛行機がカイロ空港に到着したのは23時50分

私がエジプトへの入国手続きなどを済ませたのは午前0時半頃でした。

日本を出発する前から覚悟はしていましたが、いちるの望みをかけてバス乗り場へ。

すると、深夜の真っ暗なバスターミナルに1台のバスが停車しています!

駆け足でバスに乗り込み、乗客の人に『タフリール広場に行きますか』と聞くと、「行かないよ」という返事。

結局、そのバスを見送りました……。

『このまま、始発のバスが来るまで空港で待つべきかな』と考えました。

しばらくすると、新たに1台のバスがターミナルに停車しました。

そこで私は考えました。

『空港というのは往々にして郊外にある。そして周囲にはほとんど何もない。こんなへんぴな場所にいるよりは、どこに行くか分からないバスであろうと乗ってしまい、ここから脱出しよう!』

私はバスに乗り込みました。

「ええい、ままよ!」って感じです。


 

親切なアラブ人たちとの出会い

バスが出発し、空港内を午前1時過ぎに脱出しました。

バスがあまりにも見当違いの方向に行っても困るので、近くにいたエジプト人の男性に『このバスはタフリール広場の方向には向かいますか?』と聞いてみました。

その男性は「いやぁ、行かないよ。タフリール広場に行くなら、途中で別のバスに乗り換えないと行けないね」と教えてくれました。

さすがにそううまくはいかないですね。

でも、そこから思わぬ展開が待っていました。

その男性がバスの乗客たちに向かって「タフリール広場のほうに行く人はいるか?」と聞いてくれたのです。

2人の男性が「〇〇までは行くよ」と答えました。

アラビア語なのでよく分かっていませんが、きっとそんな会話をしていたと思います。

でもその会話が何を意味するのか、私はまだよく分かっていませんでした。

 

エジプトの方のおもてなし

しばらくしてからバスの車掌がバス料金を徴収し始めました。

前から順番に徴収して3分ほど経って私のところに来ました。

両替したばかりのお金をお財布から出そうとすると、先ほどの男性が言いました。

「君は払わなくていいよ。私が君の分も払おう。エジプトへようこそ」

正直なところ、40代くらいのエジプト人男性より若い日本人の私のほうがきっと経済的な余裕があると思います。

また、私からすれば日本円にして40円ほどのバス代を払うのは苦ではありません。

いっぽうでエジプト人の方からすればその料金はもっと高く感じると思います。

それでも私の分も払ってくれました。

エジプトに来て夜中に目的地にたどり着けそうもない異邦人を優しくもてなしてくださったのだと思います。

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

親切心のバトンリレー

とあるバス停にバスが停車した時、その親切な男性が私に「ついて来て」と手招きをしました。

私はその人に続いてバスを降りました。

さきほどの2人の男性も降りて一緒に歩きました。

2分ほど歩いたところで、その男性が「ここで私とはお別れだ。この後は彼らについていきなさい。彼らはタフリール広場のほうへ行くよ」と教えてくれました。

そのとても親切な男性にはとても感激しました。

何度も彼にお礼を言ってお別れしました。

それから2人の男性と乗り合いタクシーに乗りました。

乗り合いタクシーで十五分ほど移動した後、彼らと共にタクシーを降りました。

今度はその2人の男性がタクシーを呼びとめ、タクシー運転手に「彼をタフリール広場まで乗せていってくれ」と伝えてくれました。

彼らにもお礼を伝え、別れました。

私の心はエジプト人の親切心で満たされました。

そして、ようやくタフリール広場に着きました。

エジプト とうもろこし

屋台で売っているトウモロコシ

 

日本人のおもてなしについて

最近、日本では「おもてなし」を売りにするようになりました。

その影響を受けたのか、知り合いの中には「私たち日本人の『おもてなし』はすばらしく、外国よりもまさっている」と言う人もいます。

私はそれに違和感があります。

私は海外でたくさんのおもてなしを受けてきました。

たくさんの人にさりげなく親切にされて、救われてきました。

日本人だけが親切なのではなくて、海外の人もとても親切です。

今の日本人は妙に「自分達のおもてなし」を誇りにしています。

「私たちのおもてなし、すごいでしょう?」って自分達で言ってしまうのは素敵ではありません。

もっと奥ゆかしくあってこそ、日本人の魅力が伝わるような気がします。

 

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