アリー・エブネ・ハムゼ聖廟
アリー・エブネ・ハムゼ聖廟はイランのシーラーズにあります。
シャー・チェラーグ廟に眠るセイイェド・アフフド・エブネ・ムーサーの甥がアリー・エブネ・ハムゼです。
そのため、それぞれの廟の内部は似ていて鏡のモザイクでキラキラしています。
個人的にはアリー・エブネ・ハムゼ聖廟のほうがシャー・チェラーグ廟よりも一層綺麗に見えました。
内部は広くありませんがとても綺麗だったので私は3時間以上もここにとどまっていました。
世界で最もきらびやかな廟だと思います。
無料です。
コーランも置いてあるので、自由に見ることができます。
クルアーン(コーラン)門
街の北東にある大きな門です。
門の上方にある小部屋には古くに作られたコーランが保管されています。
このクルアーン門が旅をする人の安全を見守っていると言われています。
シーラーズ中心部より離れていますので、わざわざ見に行く必要はないと思います。
シーラーズからエスファハーンやペルセポリスに行くことがあればクルアーン門を通ります。
この美しい宮殿はいったい何!?
夕食を食べたいと思い、シーラーズでレストランを探し歩いていると、ある門の奥に宮殿のような建物を発見しました。
惹きつけられるように近づいて行くと入口の門番がジロリとこちらを見てきます。
「入ってもいいですか」と聞くと、手の動きで「中へどうぞ」と答えてくれました。
中に進むと、立派な宮殿の前に噴水と庭園がありました。
イランにこんなに美しくて幻想的な場所があるとは思ってもみなかったので、目の前の情景が信じられませんでした。
有名な宮殿なのかと思いましたが、ガイドブックに載っていません。
「いったいここは何だろう?」と思いながら、宮殿の前に着きました。
すると、宮殿の中から生演奏の音楽が聞こえてきます。
今夜はここでパーティーでもしているのでしょうか。
そう思ってこそこそと中へ入ってみると、なんと2階にレストランがありました。
こんなに豪華なレストランがあるなんてびっくりです!
内装も美しいですが、お客さんたちも街中では見かけないような裕福そうな家族ばかりでした。
せっかくなので、イランの代表的料理であるジュージェ・キャバーブ(若鶏の肉の串焼き)をいただきました。
高級レストランだけあって味付けや焼き加減が完璧でした。
イラン料理
シーラーズでは、チェロウ・キャバーブをテイクアウトしました。
ライスと焼肉のセットです。
香ばしい焼き肉がとてもおいしいですよ。
ドゥーグという、塩味と酸味のある「飲むヨーグルト」は味のバランスが絶妙で好きになりました。
バスでエスファハーンへ
シーラーズ東部にはテルミナーレ・カーラーンディーシュというバスターミナルがあります。
ショハダー広場から2km弱なので町の中心部から歩いて行くこともできます。
バスターミナルでは各バス会社から頻繁にエスファハーン行きのバスが出ています。
乗車料金には開きがあり、だいたい15万リアル~27万リアルです。
所要時間は8時間くらいです。
夜行バスもあるので、夜遅くにシーラーズを発って朝エスファハーンに着くのも良さそうです。
私の体験
夕方5時頃のバスでエスファハーンに向かいました。
バスに乗り込み、席に座りました。
自分の周囲を見渡すと10代後半の男ばかりでした。
仲間同士ではしゃぎ、からかい合っています。
なんとなく嫌な感じがしました。
できれば自分の存在に気づかれたくない……。
気配というものは消せるものなのか分からないですが、やってみました。
効果はなく、出発から1時間ほどしてすぐ横の男がペルシア語で話しかけてきました。
こちらは誠実に対応しました。
その甲斐もむなしく、その男達のからかいの対象になりました・・・・・・。
彼らが何を言っているのか分からないですが、こちらを嘲笑し、威嚇する感じです。
このようなことはシリアやヨルダン、アフリカ大陸で経験しました。
こういう人たちはいつまでも見下し、挑発してきます。
こちらも空手の有段者、いざとなれば……という思いもありますが、あとで警察沙汰になったら現地の言葉が話せない自分は圧倒的に不利です。
私はじっと5時間耐えました。
けっこう耐えました。
しかし、あまりに不快でイランのことが嫌いになってしまいそうなので、荷物を持って運転席まで行きました。
事情を伝えましたが、「自分の席に戻りなさい」と言われてしまいました。
引き下がるわけにもいかないので何度も事情を伝えると、ようやく分かってくれました。
1列目は運転席と、チケットの確認をする車掌の席があります。
その間の補助席に座らせてくれました。
1列目は眺めも良く快適でした。
そして運転手が運転しながら私にお茶やお菓子を出してくれました。
とても親切でした。
席を替わって本当に良かったです。
しかし、その後のイランの旅でも嫌な経験は続きました。
親切な人たちもいるのに残念です。
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