タクシー運転手があなたの宿泊先を勝手に決める!?
海外旅行をしているとき、新たな旅の始まりは空港や駅が起点となります。
そこから街の中心までバスや地下鉄で移動できることもありますが、タクシーしか移動手段がないことがあります。
その日の宿泊先を予約していれば、タクシー運転手にそのホテル名を告げればよいでしょう。
でも、宿泊先をまだ決めていないときだってあります。
このような場合、とりあえずタクシーで街の中心まで向かう人が多いと思います。
移動中にタクシー運転手から「ホテルを決めているのか」と聞かれることがあります。
ここで注意が必要です。
素直に「まだ決めていません」と答えたとしましょう。
もし悪質なタクシー運転手であれば、行き先を変えてホテルへ向かい始めます。
このようなケースについて詳しく説明します。
「おすすめのホテルがある」
タクシー運転手は「おすすめのホテルがある」と言って行き先の変更を正当化するのが常套手段です。
なぜ彼らはわざわざ余計なことをするのでしょうか。
それは紹介手数料を目当てにしているからです。
乗客をホテルに連れて行けばホテルから紹介手数料がもらえるのです。
すべてのホテルが紹介手数料を運転手に支払うわけではありません。
そのため、タクシー運転手は紹介手数料を払ってくれるホテルに案内します。
そのホテルのサービスや部屋の良し悪しは気にしていません。
紹介手数料が欲しいだけです。
あなたがタクシーに乗る時点で「どこか良いホテルを紹介してもらえませんか」と自ら伝えれば、運転手は紹介手数料が手に入るホテルに連れて行きます。
タクシー運転手だけではありません
タクシー運転手以外でもオート・リクシャーやバイクタクシーの運転手が同じようなことをします。
バイクタクシーとはオートバイを使ったタクシーです。
ドライバーが運転してお客は後部に座ります。
私はカンボジアでバイクタクシーに乗りました。
前に座っていてホテルを勝手に決めようとする運転手とすぐ後ろに乗っている私がバイクの走行中に前後で口論になりました。
言い合いしながらも走り続けるバイク。
客観的に見たらちょっと間抜けかもしれません。
結局、私の望み通りの場所で降りることができました。
ホテルに誘導するのは運転手だけではない
バックパックやキャリーバッグを手にしていれば旅行客だとすぐに気づかれます。
そんな旅行客が駅前や広場にいれば、気軽に話しかけて来る人がいます。
この人たちも「いいホテルがあるよ」と言って案内しようとします。
「すでに別のホテルを予約している」と断ってもしつこくついて来ることもあります。
「そのホテルをキャンセルして自分のホテルに泊まりなさい」と言ってくるのです。
なかなかしつこいですね。
私の経験上、一番良い断り方は次の言い方です。
『今日はこの街に泊まらず、夕方には別の街に移動します』
相手は「これは無理だ」とあきらめて去っていきます。
もっと図々しい人もいる
もっと効率良くホテルの紹介手数料をもらおうとする者もいます。
彼らはホテルの前で待っています。
旅行者がホテルの前で『このホテルに泊まろうかな。どうしようかな』と悩んでいると話し掛けてきます。
「このホテルはいいところだよ。テレビもある。温かいシャワーが出る。よし、フロントに案内しよう」と言って中へ誘導します。
この短い距離を一緒に移動しただけでホテルから紹介手数料をもらうのです。
したたかですね。
そもそも自分は損をするのか?
『上に挙げたような者たちがホテルから紹介手数料をもらったところで、宿泊客の自分に損はないではないか』と思っていませんか。
いいえ、実はあなたが損をするのです。
すべてのホテルにあてはまるわけではありませんが、あなたの宿泊費に紹介手数料が上乗せされます。
つまり、タクシー運転手たちに紹介手数料を払っているのはあなた自身なのです。
このような無駄遣いは避けたいですね。
ホテルを紹介しようとする人がいたらうまく断りましょう。
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