イスラエルの入国審査は世界一厳しい!?
イスラエルの基本情報
正式国名 イスラエル国
首都 エルサレム
※国際的には認められていない。諸外国は首都をテルアビブと位置付けている。
言語 ヘブライ語 アラビア語
通貨 シェケル(NIS)
プラグ 丸2ピンのCタイプ
ビザ 観光目的であれば3か月以内は不要。こちらから最新情報をご確認ください。
おことわり
本ブログではイスラエルが国として認められているか、またエルサレムがどこの国に属するかという問題については言及しません。
便宜上、イスラエルについて紹介する際にエルサレムとパレスチナ自治区をそこに含めます。
政治的な意図はありませんのでご理解ください。
なお、パレスチナ自治区はヨルダン川西岸地区とガザ地区に暮らすパレスチナ人による自治区です。
1994年に設立されました。
日本はパスレスチを国家として認めていませんが、世界の130カ国以上の国がパレスチナを「パレスチナ国」として承認しています。
イスラエルの入国審査は世界で一番厳しい
朝9時にヨルダンを出国してアレンビー橋(キングフセイン橋)を通り、イスラエルの国境に着きました。
イスラエルに陸路で、しかも個人で入国するにはかなりの時間を要します。
そのため、イスラエルに入国する日は午前中にヨルダンを出国しましょう。
金曜と土曜は午後3時で国境が閉まります。
また、祝日によって国境が開かない日もありますので計画的に行動しましょう。
入国審査の流れ
入国審査場ではまず書類を作成します。
それを係官に渡します。
そして待ちます……1時間以上。
ようやく入国審査の列に並ぶことが許されました。
しかし、並んでからがまた長いのです……。
ようやく自分の順番になりました。
ほとんどの国の入国審査は何も質問されないか、1つや2つの質問をされる程度です。
しかし、このイスラエルでは15分間も質問され続けます。
特に、イスラエルでの訪問先や目的を詳しく聞かれます。
パレスチナ自治区に行くのかどうかも聞かれます。
きちんと説明できないと入国を拒否されることがあります。
あまりの質問の多さに答えるのを面倒くさがると、「祖母の名前は?」などどうでもいいような質問をされることがあります。
ただの意地悪なのですが、答えないと入国できないので答えるしかありません。
私の隣にいた外国人はそのような無駄な質問をされていました。
その外国人が嫌悪感を示したため、係員によって別室に連れていかれてしまいました。
真摯な態度で質問に答えるようにしましょう。
ところで、入国審査に備えて「west bank」という単語を覚えておくと良いでしょう。
銀行名ではありません。
「west bank」は「西岸」という意味です。
イスラエルでは「west bank」は「ヨルダン川西岸地区」を指します。
ヨルダン川西岸地区はパレスチナ自治区の一部です。
「ヨルダン川西岸地区に行くか?」と聞かれて「行く」と答えると少々面倒なことになりますので回答についてはよく考えましょう。
イスラエルに陸路で入国する人は必見!
アラブ諸国の多くはイスラエルを訪問した者の入国を拒否しています。
アラブ諸国がイスラエルを嫌う理由を知りたい方は、「5分で分かるイスラエル・パレスチナ問題」をお読みください。
しかし、イスラエルに入国した者でもその後にアラブ諸国に入国する抜け道があります。
イスラエルの入国審査の時にパスポートではなく小さな別紙に入国スタンプを押してもらうのです。
こうすればパスポートにはイスラエルに入国した記録が残りません。
そのため、その後アラブ諸国に入国できるのです。
もちろんこの方法を利用するためには、別紙にスタンプを押してもらう理由を入国審査でしっかりと説明できなければいけません。
スタンプを押してもらった紙はイスラエルを出国する時に必要なので紛失しないように気をつけてください。
ただし、イスラエルが別紙に入国スタンプを押すのは正規の方法ではありません。
審査官の気分次第で拒否されますので白い紙に押してもらうまでは安心できません。
また、その時の情勢によっても対応が変わりますので注意が必要です。
ちなみに自分で白い紙を用意する必要はありません。
私の場合、イスラエルに無事に入国できたのは午後1時でした。
4時間かかりました。
なかなか大変です。
※現在はパスポートへのスタンプ押印の代わりに入国カードを発行してくれます。以前に比べれば入国審査の厳しさは緩和されていますが、マイナスの印象を与えないように態度には十分に気を付けましょう。
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