アルメニア コーカサス地方

アルメニアの旅 -エチミアジンにある世界初の公式の教会ー

アルメニア エチミアジン大聖堂 ロンギヌスの槍

「神の唯一の子が降りた」という意味の町エチミアジン

かつてはアルメニアの首都でした。

エチミアジンに来たら世界遺産に登録されているエチミアジン大聖堂を訪れましょう。

 

行き方

エチミアジンはエレヴァンから20km西にあります。

エレヴァン南西にある中央バスターミナル前からマルシュルートカに乗ります。

マルシュルートカは乗り合いタクシーのように乗用車の大きさのものが多いです。

基本的に行き先が決まっているため乗り合いバスのような役割を果たしています。

エチミアジンまでは約40分かかり、料金は250Drです。

バスでエレヴァン中心から中央バスターミナルまで行きたい人はマシュトツ大通りを走る5番バスなどに乗りましょう。

アルメニア人には英語があまり通じないので、中央バスターミナルに近いバス停がどこか聞けずに乗り過ごすおそれがあります。

心配な人は勝利の橋を南西に渡ってそのまま15分ほど歩いて行くと中央バスターミナルがありますので徒歩で行くのが良いでしょう。

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エチミアジン大聖堂 

アルメニア エチミアジン大聖堂 ロンギヌスの槍

エチミアジン大聖堂は303年に聖グレゴリウスによって創建されたアルメニア最古の大聖堂です。

アルメニア正教の総本山です。

そして何よりも世界で最初の公式の教会です!

 

「公式の教会」ってどういうこと?

アルメニア エチミアジン大聖堂 ロンギヌスの槍

アルメニアは301年に世界で初めてキリスト教を国教として認めた国です。

それまではヨーロッパなどで信者がキリスト教を広めるために好き勝手に教会を作っていました。

つまり、あくまでプライベートで非公式な建物だったのです。

アルメニアでは世界に先駆けていち早く国家としてキリスト教を保護し、広く国民に信じさせてもよいというお墨付きを与えました。

エチミアジン大聖堂が最初だったため、世界最初の公式の教会となったのです。

その歴史あるエチミアジン大聖堂の奥には聖遺物や祭礼に使用される十字架などを集めた宝物館があります。

 

ロンギヌスの槍

アルメニア エチミアジン大聖堂 ロンギヌスの槍

エチミアジン大聖堂の中で最も見るのを楽しみにしていたのが「ロンギヌスのやりです。

見つけた時は感無量でした。

30分以上ずっと見ていました。

ロンギヌスの槍はエルサレムの「ゴルゴダの丘」ではりつけにされたイエスの死を確認するために脇腹に刺した槍のことです。

イエスの血がついた聖遺物(聖なる人に関わる遺品)として尊ばれています。

槍の名前は槍を刺したローマ兵の名「ロンギヌス」が由来になっています。

ロンギヌスは目が不自由でしたが、イエスの血に触れたことで視力を取り戻したという逸話があります。

また、ロンギヌスの槍はそれを所有する者に世界を制する力を与えるという伝説があります。

逆に槍を失うと所有者は滅びると言われています。

8世紀の西ローマ帝国皇帝シャルルマーニュは槍を手にした後47回の戦いに続けて勝利しましたが、その後に槍を落としてしまい、直後に死亡したと言われています。

アドルフ・ヒトラーもロンギヌスの槍を所有することに執着し、世界を制しようとしたのは有名な話です。

ところで、新世紀エヴァンゲリヲンを知っている者にとってロンギヌスの槍を自分の目で見ることは感慨深いことだと思います。

ちなみにヒトラーが南極大陸にロンギヌスの槍を隠したという説があることから、エヴァではロンギヌスの槍が南極大陸で見つかったという設定になっています。

ファイナルファンタジー7というRPGではシドというキャラクターが槍を使って戦います。

シドの最強の武器がロンギヌスの槍です。

映画やゲーム、歴史など多方面から得た知識が豊富であればあるほど旅は楽しくなります。

逆に、旅をして見聞を深めるとそれが日常生活での些細な喜びにつながることもあります。

 

旅を楽しむコツ

アルメニア エチミアジン大聖堂 ロンギヌスの槍ロンギヌスの槍について詳しい方は「本物の槍はヴァチカンに保管されている」、「そもそも実物は存在しない」などの説を聞いたことがあると思います。

これは私の個人的な考えですが、旅を楽しむためにはある程度ロマンティストでいたほうが良いと思っています。

現実的に物事を考えすぎると聖書の逸話や世界中で語り継がれる伝説などを楽しめなくなります。

せっかく海外まで行ったのだから純粋な心で楽しみたいですね。

 

エチミアジン大聖堂のその他の見どころ

ノアの方舟の木片がある!

アルメニア エチミアジン大聖堂 ノアの方舟

エチミアジン大聖堂には伝説の「ノアの方舟」の木片が保管されています。

十字架の背面にある木片がそれだと言われています。

 

「ノアの方舟」伝説とは?

旧約聖書にノアの方舟の伝説が書かれています。

神はだらしのない人間たちを見て洪水を起こして滅ぼし、地上を再生することにしました。

まずノアに方舟を造らせました。

ノアの家族と8000種類にも及ぶ動物のつがいが方舟に乗り込みました。

それから雨が40日以上降り続け、この世は150日も水没したままでした。

ノアの方舟はアララト山に乗り上げ、難を逃れたと言われています。

アララト山は現在のトルコにある山です。


 

最後に

伝説と縁の深いエチミアジンに行ってみたいと思いましたか?

私はキリスト教徒ではありませんが、聖書の逸話には興味があります。

アルメニアのエチミアジンは聖書好きな人にはおすすめの町だと思います。

ぜひ一度行ってみてください♪

 

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