「新しい旅はまずどこから始めようか」、この瞬間はいつもとてもワクワクします。
世界地図を見たり、図書館でガイドブックの背表紙を見たりして旅先に思いを馳せます。
こんな楽しい時間を一ヶ月くらい堪能します。
そして、私は決めました。
「ブルガリアから旅を始めよう」と。
ブルガリアの首都である「ソフィア」という言葉の響きがとても綺麗だからという理由です。
時間を掛けたわりにはその理由はいいかげんです。
旅は行き先を決めるにも気まぐれでいいので自分は好きです。
そして当日。
成田からお値段安めのアエロフロート航空でモスクワを経由してブルガリアのソフィアに向かいました。
鉄道にたくさん乗る人は乗り放題のパスがおすすめ!
ヨーロッパを周遊する際に便利なのが鉄道の乗り放題パスです。
さまざまな用途・期間によって使い分けられる鉄道パスがあります。
どのような旅をしたいのかイメージしてから鉄道パスを選びましょう。
今回の旅ではバルカンフレキシーパスを使用しました。
ギリシャ、セルビア、トルコ、ブルガリア、北マケドニア、モンテネグロ、ルーマニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの国鉄に利用できるパスです。
※ルーマニアはREGIOTRANSが運行する旅客鉄道のみ有効です。
バルカン半島を旅する人にはとても便利です。
寝台列車に乗る時だけ駅の窓口でパスを見せてチケットを買いましたが、それ以外はパスを持っていればそのまま電車に乗り込めます。
乗車のたびにチケットを買う必要がないので時間を節約できますよ。
また、日本と違ってヨーロッパには改札がないので駅に着いたらそのままホームに行き、いきなり電車に乗れるところが嬉しいですね。
私はこのパスを最大限に活用して旅をしていきたいと思います。
なお、バルカンフレキシーパスはクロアチア、アルバニア国内では利用できませんので、バルカン半島をすべて回ろうとする人は注意が必要です。
ヨーロッパの鉄道パスについての詳しい説明はこちら。
ブルガリアの基本情報
正式国名 ブルガリア共和国
首都 ソフィア
言語 ブルガリア語
通貨 レフ 補助通貨はストティンキ
プラグ Cタイプ
ビザ 観光目的であれば90日以内の滞在は不要。こちらから最新情報をご確認ください。
ソフィア
主要な観光スポットは1日で見て回れます。
私はブルガリア料理を食べてみたかったのでソフィアに2日滞在しました。
アレクサンダル・ネフスキー寺院
世界中の寺院の中でもアレクサンダル・ネフスキー寺院の外観は唯一無二です。
ゴールドと淡いエメラルドグリーンの色合いがとても美しいです。
内部は黄色のフレスコ画が太陽の光に照らされ、黄色の空気に包まれたような世界になります。
写真ではうまくその様子が写っていませんが、何とも言えない美しさでした。
夜のライトアップもおすすめです。
周囲が暗いのでアレクサンダル・ネフスキー寺院がひっそりと浮かび上がっています。
聖ニコライ・ロシア教会
ブルガリアあたりにはロシア教会があります。
訪れるのは基本的にロシア人です。
外観がとても綺麗です。
聖ネデリャ教会
背の低い教会の暗い入口を入ると、中にはお祈りをしている人がいます。
西ヨーロッパに比べればブルガリアを訪れる旅行者は少ないので、へんぴな場所にある聖ネデリャ教会は地元の人しかいません。
ご覧の通り教会内部はとても素敵です。
一見暗そうな教会の中で壁を埋め尽くす黄金色のイコンが際立っています。
聖ゲオルギ教会
「こんなところに教会があるのかな」というところにあります。
シェラトンホテルの裏側にひっそりとたたずんでいます。
内部には1000年ほど前の宗教画が描かれています。
その他には、旧共産党本部前の階段を降りていくと古代城塞都市セルディカの遺跡があります。
地下通路にあるので立ち止まる人はいませんが、2世紀から14世紀までの遺跡が一部あります。
時間に余裕のない人は省いてもよさそうなところです。
ブルガリアでトラに遭遇!
ソフィア駅の近くにあるデパートがあります。
列車の発車時刻まで時間があったのでデパートに寄ってみました。
すると、デパート内にトラがいました!
デパートでトラを飼うという発想に驚きです。
檻ではなくガラス越しで見られます。
ガラスの方が迫力を感じますよ。
駅で寝台列車のチケットを買いました。
ルーマニアのブカレストまで行きたいと思います。
車両に乗り込み、個室で休んでいると他の乗客が家族みんなで入ってきました。
どうやら私のチケットの見方が正しくなかったようで、車掌さんが私を正しい席まで連れて行ってくれました。
夜行列車に乗れば早朝にはブカレストに着きます。
ブルガリア料理
タラトール
ヨーグルトにきざんだキュウリが入っています。
ヨーグルトは日本で食べるブルガリアよりも少しとろっとしている印象を受けました。
ガーリックが入っているので食べた後に少し辛味が残ります。
ヨーグルトはポテトサラダにも入っていました。
ヨーグルトが入っている分だけ滑らかな口当たりです。
カヴァルマ
肉と野菜をトマトソースと共にギュヴェチェという小さな土鍋で煮込んでいます。
卵やチーズも入っています。
食べるときは土鍋からお皿に移しましょう。
ブルガリアの伝統料理です。
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