カタールの基本情報
正式国名 カタール国
首都 ドーハ
言語 アラビア語
通貨 カタール・リヤル
プラグ BF
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宗教 イスラム教(スンニ派が多い)
カタール国旗のジグザグ
1916年にアラビア湾(別名:ペルシア湾)で9番目にイギリスと和解した国なのでカタールの国旗のジグザグは9つになりました。
赤茶色の部分は過去の戦争で流した血を表しています。
夏は昼も夜も外を歩くのは危険
8月下旬の夜遅くに空路でカタールに入国しました。
空港は街に近いので歩いてみようと思ったのが間違いでした。
夜10時過ぎなのに蒸し暑くてたまりません。
まるでサウナのように汗をかきます。
熱中症になりやすい人は本当に危ないです。
30分ほど歩くと夜遅くまで貴金属店の営業しているエリアでホテルを見つけました。
「暑いのでどこでもいいからもう休みたい」と思った私はそのホテルにチェックインしました。
ホテルの部屋に入ってびっくりしました。
部屋が凍えるほどの寒さです!
しかも、冷房のスイッチが部屋にはなく自分では調節できません。
夏服しか持っていない私は寒さに震えながら寝たのでした。
ドーハの蒸し暑さは世界一
暑いと言われている国をいくつも旅した私はなんだかんだで「日本の夏が一番暑くてつらい!」と思っていました。
日本の夏はぐったりするほど蒸し暑くて外に少し出かけただけで汗をたっぷりかきます……。
日本の夏は嫌いです。
……と思っていましたが、その日本をしのぐ国が見つかりました。
それがカタールです。
私がカタールのドーハを訪れた時の気温は45度です。
砂漠気候なので空気が乾いていそうですが、ドーハはアラビア湾に面しているので湿気がひどく高いです。
こんなにも蒸し暑い中で私はアラビア湾沿いのアル・コルニーシュ・ストリートを歩くことにしました。
でも、昼間に歩き回ろうと考えた自分の判断が間違っていました。
外を30分ほど歩くのはかなりの根性が必要です。
アル・コルニーシュ・ストリートを歩いている間、誰ともすれ違いませんでした。
どうやらカタールの人たちは誰もが車で移動しているようです。
世界で最も豊かな国はカタール
カタールは「最も豊かな国」第1位に選ばれたことがあります。
1人当たりのGDP国別ランキングは毎年5位以内です。
先進国の日本は26位あたりです。
しかし、なぜカタールはそこまで豊かなのでしょうか?
オイルマネーで潤うカタール
石油産油国のカタールの人々の暮らしを知っていますか。
知ったらきっと憧れてしまうでしょう。
カタールは石油で莫大な利益をあげています。
それにもかかわらず、カタールの人口はたったの288万人しかいません。
そのため、それだけの人たちで莫大な富の恩恵を山分けしているのです。
石油が採れるとどのような恩恵があるのか
オイルマネーのおかげで国に経済的なゆとりがあるため、多くの国民を公務員として雇うことができます。
そう、カタールの国民はほぼ公務員です。
よって収入が安定しています。
そのうえカタールでは所得税も消費税も無料です。
言うまでもなく、日本ではお仕事をしてお給料をもらうときに所得税がかかります。
洋服や食料品を買えば消費税がかかります。
日本では「お金をもらったら所得税」、「お金を払ったら消費税」というようにお金が人から人に移動するたびに税金を取られています。
その税金がカタールにはありません♪
その分、自分たちの暮らしにお金を掛けられるのですからうらやましい限りです。
まだまだあるカタールの魅力
所得税や消費税だけではありません。
病院の治療費も光熱費も電話代も無料です。
更に幼稚園から大学卒業まで学費がずっと無料です。
ガソリン代は1リットル当たり20円程度です。
さすが産油国です。
土地もタダでもらえる!
日本ではマイホームを建てる際に多くの場合は土地もあわせて買います。
この土地が高いので、東京のような大都市で一軒家を建てるのは容易ではありません。
でも、カタールでは大学卒業後にまず国が土地を貸してくれます。
しかも、その土地に10年住んでいればその土地がもらえるのです。
結婚しても土地がもらえます。
さらに家を建てる建築費まで国が支給してくれます。
以上のようにここまで国が負担してくれればカタール国民は心とモノの両方の豊かさを得られることでしょう。
カタール人は暑さに悩むことがない
先ほどの話に戻りますが、私はドーハの海岸沿いを1人で歩いていました。
自分の洋服が汗でびっしょり濡れて不快指数はおそらく200くらいはあったと思います。
しばらく歩いていているとようやく人を見かけました。
建設現場で働く男性たちです。
ドーハは建設ラッシュで次々と近未来型の曲線が綺麗な高層ビルが建てられています。
しかし、そこで働く男性たちはカタール人のような中東のアラブ人とは容姿が違います。
暑くて苦しい仕事は外国人にまかせる
私が見た男性たちはインド、イラン、フィリピンなどから出稼ぎに来た人たちです。
母国で働くよりもカタールで働いたほうがお給料がはるかに高いので、わざわざカタールまで来て肉体労働をしています。
しかし、カタールで働き続けるにはそれなりの覚悟が必要です。
勤務に対して少しでも怠慢であればすぐにカタールでの労働ビザが取り消しになるのです。
そのため、酷暑の中で彼らはとても真面目に働いています。
カタール人たちは冷房の効いた室内で働き、外国人労働者は炎天下で働いています。
そのような構図になっているので、カタール人の中には「外国人労働者よりも立場が上」という意識を持っている人たちがいるそうです。
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