ウランバートルの見どころ
ザイサン・トルゴイ
モンゴルとソ連による戦争記念碑です。
日本やナチスドイツを非難する意味もありますので複雑な気持ちで訪れました。
バヤンゴルホテル前から7番バスに乗れば10分で着きます。
記念碑は丘の頂上にあるので少し体力が必要です。
苦労して丘の上まで登ったおかげでウランバートルの街並みを一望できます。
遠くには草原に建つゲルも見えました。
町外れにあるからなのか、川も凍るほどの寒さからなのか、人はほとんどいません。
地元の方たちが5名ほど丘の上で記念写真を撮っていましたが、途中から私以外に誰もいませんでした。
誰もいないので日本に批判的な記念碑の壁画をじっくり見ることができました。
トーラ川が凍る
この日の気温は-10度です。
ウランバートルでは冬には-40度まで下がることがあります。
さすがに川も凍ってしまうわけです。
凍っている川を見るのはカナダのケベックで見て以来です。
トーラ川沿いまで行ってみると川は厚い氷によって覆われていました。
せっかくなので氷の上を歩き、川の真ん中まで歩いてみました。
山にチンギス・ハーン
トーラ川から周囲の山を見ると白線で誰かの絵が描かれています。
この絵はウランバートルの見どころとしてあまり注目されていません。
私はたまたま旅の途中で目にして興味を持ちました。
絵はチンギス・ハーンを描いたものでした。
チンギス・ハーンはモンゴル帝国の初代皇帝ですね。
遊牧民のように移動しながら生活する民族を一つにまとめて、中国や中央アジアだけでなく東ヨーロッパまで征服してモンゴル帝国を一代で築いた人物です。
歴史上世界最大の帝国だったという説もあります。
日本が鎌倉時代だった頃に、モンゴル人がモンゴルから東ヨーロッパまで「移動していた」というだけでも驚きます。
ゲル
モンゴルといえばゲルを思い浮かべる人もいるでしょう。
ゲルは遊牧民の移動式住居です。
ゲルは家族みんなが暮らせるだけのスペースがあるのでかなり大きいです。
移動することを想定しているので住人にとってはテントを立てるくらい簡単にゲルを組み立てられるそうです。
とは言っても、家具なども移動させるのでなかなか大変そうですね。
今でもこの伝統的住居は受け継がれているのでウランバートルの町中でも幾つかは見られます。
メルクーリ・ザハ
ザハはマーケットの意味です。
メルクーリ・ザハは肉の塊や乳製品、缶詰などさまざまな食材が買えるマーケットです。
旅行客には肉の塊などを買う機会はあまりないかと思いますが、キャビアの瓶が250円で売っていたので、それを買って夜ホテルに戻ってからキャビアをクラッカーにのせていただきました。
キャビアはロシア周辺ではスーパーなどで売っていることがよくあります。
外国人観光客向けの値段設定になっていないのでかなり安く買えます。
いろいろな種類がありますが、味は満足できると思います。
モンゴル岩塩を買って帰りたい!
モンゴル岩塩という名を一度は耳にした方も多いと思います。
「岩から塩が採れるの?」と疑問に思うかもしれません。
かつて海だった場所が地殻変動で陸地になったので陸地の岩に塩分が含まれているのです。
これを岩塩と言います。
3億年以上もかけてモンゴル岩塩は生成されるそうです。
モンゴル岩塩はミネラルが豊富です。
味は辛さが抑えられ、かすかに甘みを感じます。
後味が良いので、普段私が使っている廉価なお塩に比べてお料理がいっそうおいしく作れます。
メルクーリ・ザハでモンゴル岩塩を探しましたが、ザハを何周しても見つかりません。
お店の人に聞いて回ってみると、あるおばちゃんが「こんなのが欲しいのかい!?」という顔をしてモンゴル岩塩を差し出しました。
日本では注目されているのでモンゴルでももっと大々的に売っているのかと思ったのですが、ザハの人達はそれを知らないようでした。
おかげでモンゴル岩塩はキャビアと同様に安い価格設定になっていたので60円で300gくらいの岩塩を買うことができました!
モンゴル岩塩は白い粉・・・・・・
日本に帰る際は北京経由でした。
北京の空港で手荷物検査を受けると、係員の男女3人が私のバックパックの中身を不審に思い始めました。
X線検査で怪しい物が見えたようです。
男性係官が「どこを旅してきた?」と聞きながら私のバックパックを開けて中を探り始めました。
そして取り出したのが「白い粉」・・・・・・いえいえ、モンゴル岩塩です。
焦った私が懸命に説明すると、成分検査をすることなく通してくれました。
思わぬところでヒヤリとするものですね。
メルクーリ・ザハには簡易食堂が併設されている♪
メルクーリ・ザハはマーケットだけでなく簡易食堂があります。
料理は1品120円程度と安いです。
私はシャルサン・マフタイ・ホールガという、肉の炒め物定食をいただきました。
盛り付け方が意外にもかわいらしかったです。
その他のモンゴル料理
モンゴル料理をいくつか紹介します。
バンシタイ・シュル
水餃子入りスープです。
寒い冬に食べると体が温まります。
ツォイワン
油蒸し焼き肉うどんです。
蒸す前に油を塗って麺がくっつかないようにしています。
羊肉や野菜を入れてうどんを蒸します。
「油蒸し焼き肉うどん」と聞くと油っこいお料理と思ってしまいますが、実際は下の画像の通りまったく油っぽくありません。
ボタティ・ホールガ
こちらは油が少し多めです。
作り方がよく分からないのでモンゴル風チャーハンもしくはモンゴル風ピラフと書かせていただきます。
お米がたくさん食べられるので日本人には嬉しいメニューだと思います。
チンギス・ビール
モンゴルで最も有名なビールです。
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