モンゴル人は相撲好き
私たちがモンゴルという国を意識するときと言ったらジンギスカン料理を食べるときが多いのではないでしょうか。
もしくはお相撲を見ているときでしょう。
日本人力士かなと思っていたら、しばらく経って「あのお相撲さん、モンゴル人だったのか」とびっくりすることがあります。
たくさんのモンゴル人力士が日本で活躍していますね。
しかも強いです。
ジンギスカン料理は日本料理!?
せっかくモンゴルに行ったので有名なジンギスカン料理を食べようと思っていました。
でも、モンゴルにジンギスカン料理はありませんでした。
実はジンギスカン料理は日本人が考案したものです。
モンゴル帝国を率いた人と言えばチンギスハーンです。
今は「チンギスハーン」と発音するようになりましたが、かつては「ジンギスカン」と発音していました。
このジンギスカンが食べていたであろうと推測して日本人が考えたのがジンギスカン料理です。
一部のモンゴル人はこのジンギスカン料理という名前が不満だそうです。
モンゴルの英雄の名前を料理名にするなんて!・・・・・・という不満です。
英雄ではありませんが、どこかの国に「トヨトミヒデヨシ」という料理があったら不満にならなくても驚きはしそうです。
モンゴルの基本情報
正式国名 モンゴル国
首都 ウランバートル
言語 モンゴル語
通貨 トゥグリク ※通貨単位の表記はTgもしくはMNT
プラグ B、B3もしくはCタイプ ※Cタイプが一番多い
ビザ 30日以内の滞在で以下の条件をクリアできればビザは不要。旅券の未使用査証欄が2ページ以上あること。パスポートの有効期限まで入国時に6カ月以上あること。入国時に復路用の航空券(Eチケット)を提示すること。こちらから最新情報をご確認ください。
ウランバートル
空港から市内へはバスで行ける!
チンギス・ハーン国際空港に着いた私は市内行きのバスに乗るつもりでした。
空港ターミナルから外に出て周囲を眺めましたが、バスは来ていません。
そもそも停留所の目印がないのでどこで待てばよいのか分かりません。
「しばらく待っていれば来るかな」と思っていましたが、なかなか来ません。
そうしているうちに30代くらいのモンゴル人のタクシー運転手が声を掛けてきました。
タクシーはあまり乗りたくないので『バスで行くので結構です』と伝えました。
しかし、運転手は「バスなんて来ないよ。市内に行くにはタクシーに乗るしか方法がない」とあきれ顔で言ってきます。
そうは言われてもこちらも事前に調べてあります・・・・・・。
その運転手は何度も話しかけてきて、「来やしないバスをいつまで待っているんだ」と説教口調で話してきます。
バスの情報が古くて今はもうバスの運行はなくなったのかなと考えましたが、忍耐強く待ってみました。
しつこい運転手
そもそもなぜ運転手がこれから乗せたいと思っている客に対して、こんなに横柄な態度なのでしょう。
海外ではこういうタクシー運転手がけっこういます。
たとえバスが来なくてタクシーに乗ることになっても、この運転手のタクシーには乗らないことにしようと心に誓ったのでした。
なんだかんだで空港ターミナルの外に20分くらいいたと思います。
空港から市内へは10kmほど離れています。
タクシーを利用すれば相場は1000円程度です。
しかし、外国人には高い料金を請求してくる人もいるらしいです。
相場を知らない旅行客が3倍以上の料金を支払ってしまうケースもあるそうです。
モンゴルに着いた当日はホテルを見つけて夕食を食べに行くくらいの予定しかなかったので、慌てて市内に行く必要はありませんでした。
空港のはるか遠くを眺めると・・・・・・なんとバスが走っています!
ついに見つけました!
そのバスを目で追ってみると空港に一番近い村に停車しました!
私は空港からその村へ走って行きました。
空港の敷地は広いので出るまでに結構走りましたが、10分くらいでそのバス停に着きました。
私が着いた時にはさきほどのバスは出発してしまいましたが、しばらくすると次のバスが来ました。
モンゴルではあまり英語が通じないので私はバスがどこに向かうかも分からないまま乗車しました。
ドキドキしながら数十分、バスは無事に市内へと入っていきました。
どこで降りるかは自分の勘!
ホテルを予約していない、さらにどのホテルに泊まりたいかも決めていない私にとってバスをどのあたりで降りるかは決まっていません。
市内に入るとすぐに降りたくなりますが焦りは禁物です。
まだ市内の一番外側の可能性があります。
そのため、私は車窓から外を眺めては「まだまだ!もう少し我慢したほうがいい」と根拠のない勘だけで乗り続けます。
じっと我慢していると大きな公園が見えてきました。
私はこれを街の中心にある公園と決め込んで降車しました。
実際のところ、幸いにも降りた場所はウランバートルの中心でした♪
苦労してバスを見つけたおかげで空港から街の中心まで20円で行くことができました。
タクシー料金の相場1000円の2%で行けました♪
馴染みのない街
これから旅しようと思っているところの街並みが、私たち日本人には馴染みのないことがしばしばあります。
ウランバートルだけでなくそのような街に何度も行きました。
ニューヨーク、パリ、ロンドンなどであればランドマークが思い浮かびます。
だけど、ランドマークが頭に浮かばない街、ランドマークのない街、風景がまったく想像できない街を旅することもあります。
そんな時にバスに乗って誰にも英語が通じない時は勘を頼るしかありません。
ドキドキしますね。
でも、あとでその旅を振り返ると自分がどこでバスを降りようかドキドキしながら考えていた瞬間ってけっこう良い思い出になっています。
テムジンホテルに泊まりました
バスを降りてから15分程度歩いたところにあるテムジンホテルに泊まりました。
テムジンホテルは30USドルで泊まれました。
場所はモンゴル風の団地みたいなところの先にあるので少し迷いましたが、とても快適に過ごせました。
料金以上の価値はあります。
スーパーマーケットも近くにあるので良い立地です。
チンギス・ハーン広場
チンギス・ハーン広場は以前スフバートル広場とよばれていました。
日本人になじみのないスフバートルとはモンゴル革命の指導者の1人です。
1921年に中国から独立を宣言した功績をたたえられ、スフバートル広場が造られました。
国外でのスフバートルの知名度が低かったからでしょうか、スフバートル広場はチンギス・ハーン広場に改名されました。
ウランバートルではどこで写真を撮ろうかと迷いますが、ここがそれらしい場所だと思います。
正面にチンギス・ハーン像があります。
(チンギス・ハーンという名前の表記には揺れがありますが、ここではチンギス・ハーンに統一します)
ガンダン寺
1838年に建立されたチベット寺院です。
チベット・モンゴル仏教の総本山です。
今でも1000人弱の僧がここで修行をしています。
ガンダン寺は喧噪のウランバートル市内にあるにもかかわらず、大通りから少し中に入った場所にあるので静寂に包まれています。
寺院の内部には26.5メートルの高さがある開眼観音像が立っています。
帰り際にお坊さんがいたので話しかけてみました。
さすがモンゴル相撲の国だけあってお坊さんは日本の相撲にも詳しかったです。
モンゴル人は道端でツバを吐く
よい話ではありませんが、モンゴルで外を歩いていると道行く人がペッぺ、ペッぺとツバを吐いています。
1日に30回以上は見ます。
モンゴルの前に中国を旅していたのですが、中国の人も同様にツバを吐きます。
120カ国以上を見て回りましたが、この2カ国がツバ吐きランキングの堂々1位です。
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「モンゴルの旅 -ウランバートル 後半- 」 読めばすぐに行きたくなる旅行ガイド
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