パレスチナ 中東

ベツレヘムの旅 -イエス生誕の地-

イエスの生誕地はベツレヘム

ベツレヘム 生誕教会

 

ベツレヘム

聖地ベツレヘムはエルサレムから10km南にあります。

ベツレヘムはこの地から救世主が現れると言われていました。

実際にここでイエスが生まれました。

イエスの誕生日とされるクリスマスには多くの人がこの地を訪れます。

イエス生誕の地というだけでも訪れる価値は十分ありますが、ベツレヘムはダビデ王の出身地でもあります。

 

イスラエルではなくパレスチナ自治区にある

ベツレヘムはパレスチナ自治区にあります。

パレスチナ自治区はパレスチナ人にとってはパレスチナ国の領土です。

日本はパレスチナ国を承認していませんが、130以上の国が承認しています。

エルサレムのスルタン・スライマーン・ターミナルからアラブバスに乗り、ベツレヘムの北にある検問所で降ります。

パレスチナ自治区に向かう際の検問所では特別な検査はないので、問題なく徒歩で通過できます。

いわゆるWEST  BANK(ヨルダン川西岸地区)に入ったことになります。

私はそこからタクシーに乗りました。

パレスチナ 壁 イスラエル

最初にイスラエル・パレスチナの境界線にそびえ立つ壁を見に行きました。

イスラエルが建てた壁はとても高く、どこまでも続いています。

パレスチナ自治区に住むパレスチナ人を檻に閉じ込めているようで私は気の毒に感じました。

 

生誕教会

ベツレヘム 生誕教会

イエスが生まれたとされる場所に建てられた教会です。

ローマのコンスタンティヌス大帝の母ヘレナが、この教会の地下にある洞窟をイエスが生まれた場所と断定しました。

大きな入口がなく、正面の小さな扉をかかんで入ります。

この扉は「謙虚のドア」と呼ばれています。

茶室のにじり口みたいですね。

ベツレヘム 生誕教会

生誕教会の内部は天井から幾つものランプが吊り下げられています。

床にはところどころ穴が開いています。

その穴からコンスタンティヌス大帝の時代のモザイクを見ることができます。

 

ベツレヘム 生誕教会

正面奥に地下に入る入口があります。

地下では多くの人が祭壇のほうを見つめています。

ベツレヘム 生誕教会

祭壇下をのぞきこむと銀色で星の形をしたものが埋め込まれています。

この場所こそがイエス生誕の地です。

東方の3人の博士が星に導かれてイエスに会いに来たことに由来して星の形になっています。

 

イエスが生まれた直後に飼い葉おけで眠っていた理由

マリアがイエスをおなかに宿した時、彼女は夫のヨセフとナザレに住んでいました。

人口調査を受けるためにヨセフはマリアをロバに乗せてベツレヘムを訪れます。

ヨセフが宿を取れなかったため、マリアはイエスを生んで飼い葉おけで眠らせたのです。

 

イエスが話していた言語

イエスはヘブライ語を話していたと聞いたことがあります。

皆さんはそう聞いたことがありますか。

実は、その知識はどうやら誤りのようです。

イエスが生まれた頃、ベツレヘムではヘブライ語ではなくアラム語が使われていました。

そのため、「イエスはアラム語を話していた」というのが現在の常識です。

では、今のベツレヘムはどうでしょうか。

ベツレヘムはパレスチナ自治区にあります

つまり、パレスチナ人ことアラブ人が住むエリアです。

そのため、イエスが生まれた場所は現在ではアラビア語が使われています。

そこに住むキリスト教徒もアラブ語を話します。


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聖カテリーナ教会

ベツレヘム 聖カテリーナ教会

教会の前には聖書学者ヒエロニムスの像が立っています。

ヒエロニムスはここにある洞窟にこもってヘブライ語の聖書をラテン語に訳しました。

これにより多くの人が読めるようになり、キリスト教は世界中に広まりました。

その偉業に協力したのがローマ人パウラです。

志半ばでパウラは無くなりますが、ヒエロニムスはパウラの骨をそばに置いて翻訳作業を続けました。

上のヒエロニムス像を見てください。

足元にしゃれこうべがあります。

聖カテリーナ教会は12月24日のクリスマスイヴにミサをテレビ中継する場所です。

生誕教会のすぐ北にあります。

 

ダビデ王の井戸

ベツレヘム ダビデ王の井戸

ダビデ王の出身地だけあってダビデ王ゆかりの場所があります。

ダビデ王のために命がけでこの井戸の水をくんで来た勇敢な兵士がいました。

それを知ったダビデ王はその水を飲まず、主にささげたと言われています。

 

パレスチナ自治区からイスラエルへ戻る

ベツレヘム 検問 イスラエル

検問所に着くとバスから全員降ろされて一列に並ばされます。

暑い日差しの下で皆が静かにじっと待ちます。

そして順にパスポートと荷物の検査を受けます。

検査官は厳しい表情で対応していました。

イスラエルはパレスチナ自治区から来る者に対して警戒を怠りません。

私は特に質問されませんでしたが、いくつか質問されている人もいました。

検査時は撮影や会話などせずにおとなしくしていることが賢明だと思います。

 

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