年越しのカウントダウン
ホテルは年末価格?
ケルンでカウントダウンをすると決めた私はホテルを見つけては料金を尋ねました。
しかし、どこも料金を聞く以前に部屋が埋まっていました。
空室があるとしてもスイートルームのような高い部屋しか空いていません。
そんな中、ケルン大聖堂からたったの1分のところにあるホテル・ケーニヒスホフ(Hotel Konigshof)だけは別でした!
ホテルに入り、いつもの通り「1人分の部屋は空いていますか」と聞くと、レセプションの男性が笑顔で「開いていますよ」と答えてくれました。
しかも、「本来ならば1部屋の料金が100ユーロするのですが、年末価格で今夜は68ユーロで泊まれますよ」とのこと。
私は笑顔でチェックインしました♪
ドイツのホテルではドイツ語しか通じないこともある
別の町で老舗のホテルに宿泊した際、レセプションのおじいさんがドイツ語しか話せない人でした。
そのような時に限って、自分の宿泊する部屋のドアノブが朽ちた木製のドアから丸ごと外れてしまうという珍事が起きました。
自分では直せないレベルでした。
ドアノブがなければ鍵も掛けられません。
安全性0の部屋のまま放置しておくわけにもいかず、1階のレセプションへ。
しかし、ドイツ人のおじいさんには英語が通じません。
あの時ほどジェスチャーで伝えようとしたことは後先ありません。
でも、「わたしの」、「部屋の」、「ドアノブが」、「壊れています」とジェスチャーが伝わりません。
おじいさんは目を細めて目の前にいる謎のアジア人を見ています。
次に、「わたしに」、「ついて来てください」とジェスチャーします。
しかし、「いやいや、レセプションから離れられないよ」という感じのことをおっしゃるのです。
その後、幸いにもドイツ語と英語を話せる宿泊客を見つけ、その方に通訳をしていただきました。
レセプションのおじいさんは驚いていましたが、すぐに別の部屋を用意してくれて事なきを得ました。
英語が世界中で通じると思ってはいけませんね。
いよいよカウントダウン!
話をケルンのホテルに戻します。
ホテルのレセプションで「ケルンで年越しをするときにおすすめの場所はありますか」と聞きました。
年末年始の旅の楽しみはなんといっても年越しのカウントダウンです。
その瞬間が旅の思い出をいっそう良いものにしてくれます。
私は旅先での年越しを満喫するためにいつも地元の人におすすめの場所や方法を聞くことにしています。
レセプションの男性が「ケルンといったらやっぱり大聖堂の前がいいですよ」と教えてくれました。
カウントダウンを前に近くのお店でケルンの地ビール・ケルシュビアを飲み、前祝いをしました。
ケルシュビアは苦味が少しあり、喉越しはあっさりとしています。
それからリキュールショップでシャンパンを買い、23時30分頃にケルン大聖堂の前へ向かいました。
すぐに異変に気づきました。
大聖堂のほうから何やら騒がしい音がします。
大聖堂前の広場に着くと私はその光景に目を疑いました!
ケルンの人達が大聖堂を目がけてロケット花火を打ち込んでいるのです。
あの荘厳なたたずまいの大聖堂に向かってそんなことをしていいのでしょうか・・・・・・と心配する私をよそに絶え間なく花火が打ち込まれています。
カウントダウンの時だけは世界遺産に登録されていようとお構いなしのようです。
私はそれを見ていてなんだか笑ってしまいました。
数え切れないロケット花火が緻密に彫られた大聖堂の外観に容赦なくぶつかっていきます。
普段とは違う大聖堂を仰ぎ見ながら、そばにいたドイツ人の人達と新年の乾杯をしました。
静寂を保つ大聖堂内部とは対照的に花火の音は鳴りやみませんでした。
とっても記憶に残るカウントダウンになりました♪
1年の始まりはケルン大聖堂から
翌日の1月1日朝6時に大聖堂に向かいました。
ケルン大聖堂の開門は朝6時です。
今年1番目に大聖堂に入りたいという単純な理由から行きました。
見事1番目に入ることができました。
大聖堂の中は私以外に誰もいません。
誰もいないことの良さは昔の大聖堂に入り込んだような気持ちになれることです。
誰か一人でも他の参拝客や観光客がいればその場所は「現在」の空間になります。
誰もいなければその場所は数百年前と同じ状態です。
私はこのタイムトラベルしたような感覚が大好きです。
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