キューバの基本情報
正式国名 キューバ共和国
首都 ハバナ
言語 スペイン語
通貨 ペソ
※外国人は兌換ペソを使用する。CUCと書いてクックと発音する。キューバ国民が使う人民ペソのCUPとは違う。USドルをCUCに両替するときに限って手数料の10%を差し引いた金額しかもらえないので損する。そのため、日本円をCUCに替えるのが良い。
プラグ 日本と同じAタイプもしくはBタイプ
ツーリストカード 必要。こちらから最新情報をご確認ください。
※ツーリストカードはビザの代わりのようなもの。キューバ共和国大使館領事部で事前に申請する。1週間ほど掛かる。また、海外旅行保険への加入が義務付けられている。英文の契約証明書が必要。ただし、アメリカ系の保険会社は不可。
私の経験
メキシコのカンクンは私の旅の最終目的地で、カンクンから日本に帰ります。
ベネズエラのカラカスから始まった旅は北上を続け、ようやくカンクンまで来ました。
拉致されたり、カメラが盗まれたりとトラブルもありましたが、最終目的地まで無事着くとほっとします。
いつも旅では最終目的地に少し余裕を持って着くようにしています。
最終目的地に着くのが遅れて帰りの飛行機に乗れなかったら困るからです。
今回のカンクンには帰国の5日前に着きました。
さすがに5日間もカンクンにいる必要はないと思い、どこか行く場所はないかと考えました。
そこでカンクンの小さな旅行代理店に入りました。
カンクンでの観光も考えると、他の場所に行くのは長くても2泊3日です。
旅行代理店ではカリブ海に浮かぶ島国をいくつか挙げてみますが、2泊3日で帰って来られる場所が見つかりません。
遠出するのは無理かなとあきらめかけた時、旅行代理店のおじいさんが「キューバなら2泊3日で行けるよ」と教えてくれました。
しかし、キューバに行くにはツーリストカードが必要で、発行に1週間ほど掛かることを私は知っていました。
そこで、私は「日本人の場合、大使館に行ってツーリストカードを発行するだけでも1週間は掛かるのでキューバはあきらめます」と伝えました。
すると、おじいさんが言いました。
「うちなら、3時間で発行するぞ(・o・)」
えっ?
「キューバに行くなんて全く予定になかったけれど、行ってみよう!」ってことになりました。
あのチェ・ゲバラやカストロで有名な社会主義共和制国家キューバにガイドブックもないのに行くのでワクワクドキドキしました。
翌日、冷房がほとんど効かない飛行機でいざカリブ海に浮かぶキューバへ出発。
あまりにも暑くて初めて冷房の吹き出し口の取り合いをしました……。
キュバナエアーという航空会社です。
ハバナ
空港から市内へと向かう途中、大きな通りの真ん中に大きなオブジェがあるのを何度も目にしました。
それらを見ていると、社会主義国らしい街並みだと感じます。
さて、ハバナの旧市街ラ・アバーナ・ビエハ地区は世界遺産に登録されています。
旧市街はキューバの最大の見どころにもなっています。
急げば1日で見どころを回れますが、2日に分けてのんびり回るのがキューバ人のテンポに合っている気がします。
フエルサ要塞
海岸沿いを歩いているとフエルサ要塞が見えてきます。
かつてスペイン人が植民地貿易で繁栄したハバナの街を侵略者から守るために築いた要塞です。
ハバナには幾つもの要塞がありますが、1555年に建設が始まったフエルサ要塞が最古のものです。
アルマス広場
スペインの植民地になっていた中南米の国ではおなじみの名前アルマスが付いている広場です。
ラ・アバーナ・ビエハ地区の中心にある石畳の広場です。
キューバの独立戦争を指導した英雄ホセマルティの像があります。
サン・クリストバル大聖堂
サン・クリストバル大聖堂は1704年に建てられました。
バロック風スタイルで迫力のあるたたずまいです。
旧市街でも特に美しい石畳のカテドラル広場にあります。
大聖堂には2つの塔があります。
右の塔にだけ鐘が吊り下げられています。
鐘の重さは7トンもあります。
サン・クリストバル大聖堂は単に「カテドラル」と呼ばれることが多いので覚えておきましょう。
大聖堂の内部の床には贅沢に大理石が使われています。
壁や柱には異なる色の石を使用していて美しいです。
ホテル・アンボス・ムンドス
画像に写っているピンクの建物がホテル・アンボス・ムンドスです。
ヘミングウェイがいつも宿泊していたホテルです。
ヘミングウェイの書いた『老人と海』はハバナのすぐ東の村が舞台になっています。
511号室にいつも宿泊していたため、現在はその部屋を小さなヘミングウェイ博物館として、彼が愛用していたタイプライターなどを展示しています。
革命博物館
サン・クリストバル大聖堂から西に400mほど行ったところにあります。
キューバ革命までは大統領官邸でした。
宮殿のような美しい建物です。
館内では革命の際の武器や資料などが展示されています。
建物の裏には当時の戦闘機や戦車もあります。
また、カストロやチェ・ゲバラがバティスタ政権を倒すためにキューバへ渡ってきたときに使用したヨットも展示されています。
マレコン通り
島の北の海岸線を走る通りです。
海を見ながらのんびり散策するのがおすすめです。
マレコン通りに面したレストランでカリブ海を眺めがらキューバ料理やお酒を楽しむのもいいですよ。
マセオ広場
紙幣にも描かれています。
キューバのお酒
キューバ発祥のおいしいお酒は幾つもあります。
お酒が飲める方はぜひトライしてみましょう。
モヒート
ラム、ライム、ソーダ、ミントの葉などで作ったカクテルです。
それぞれの味が引き立っている上にとても飲みやすいのでおすすめのカクテルです。
キューバリブレ
ラムとコーラを割ったカクテルです。
左はシュリンプのカクテルです。
キューバニート
ラム、トマトジュースなどを割ったカクテルです。
クリスタル(キューバの有名なビール)
モヒートが飲みたくてバーに行く人は注意
モヒートやキューバリブレなど、キューバ発祥のお酒はせっかくなので本場キューバで飲んでみたいものです。
しかし、気を付けないと2倍の料金を支払わされることがあります。
手口は以下の通りです。
①店の外で客引きらしき人がいます。
客引きというよりも一般客と感じるかもしれません。
②店に入ると、その男が隣に座ってきてフレンドリーに話しかけてきます。
「日本人?」という、ありきたりな質問をしてきます。
③「モヒートを飲みに来たのかい?」と聞いてきて、「そうだ」と答えると、その男はバーテンダーに「モヒート2杯」と頼みます。
④バーテンダーが2杯作って自分の前に運んできます。
この2杯のうちの1杯はさっきの男のためのモヒートです。
しかし、支払いは自分に請求してきます。
つまり、1杯しか飲んでいなくても2杯分の請求をされるのです。
対処方法
・男が「モヒート2杯」と頼んだら、「1杯だけだ」とバーテンダーに伝えましょう。
スペイン語で1は「ウノ」、2は「ドス」と発音します。
・2杯運ばれてきてしまったら1杯だけ飲み、1杯分の料金だけ支払って店を出て大丈夫です。
1杯しか払わないことを伝えると、男は「君は冷たいよ。他の日本人はみんな2杯分払ってくれる」と調子の良いことを言ってきます。
こういう日本人をおだてる話は海外に行くとよく耳にします。
でも、これは日本人を高く評価しているのではなく、彼らにとって「都合の良い人間」になっているだけです。
相手にせず自分の分だけ払いましょう。
別の場所で飲み直すのがおすすめです。
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